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抗がんサプリメント

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日本と欧米ではサプリメントに対する考え方が違うようです。日本では「ガンに効く」「これで○○ガンが完全に消えた!」などという宣伝で売られています。もっとも、○○に効くと宣伝すると薬事法違反になるので、バイブル本という形をとって売られています。いかにもその道の権威らしき何とか医学博士が登場して本を出版する、その本の巻末にはサプリメントの販売先が書かれているというパターンです。

藁をも掴みたいガン患者の心理を利用して、悪徳な金儲けの輩が跋扈しているのです。対してアメリカでは政府がサプリメントの臨床試験を行なっています。臨床試験には莫大な金がかかりますから、中小の企業では試験を行なう体力はないでしょう。そこでNIH(国立衛生研究所)やNCCAM(国立補完代替医療センター)を設けて試験を行なっているのです。

日本人の多くは、標準的治療で治らないといわれたガンに効く「魔法の薬」として、サプリメントを飲んでいるのですが、欧米では毎日の健康を維持するため、ガンを予防するために利用しているのです。食生活を改善し、自然志向を進めながら足りないものをサプリメントで補うという考え方です。Dr.ワイルもこうした考え方で「心身自在」などの本を書いて8週間のプログラムなどを紹介しているのです。私が前回のブログでワイルのビタミンCなどの服用を考えてみようかと書いたのも、健康維持・免疫力の改善、ひいては再発してもガンと闘うことのできる体力を付けるためです。

抗がんサプリメントの効果と副作用徹底検証!

『抗がんサプリメントの効用と副作用
 徹底検証』は、キャンサーネット・ジャパンの編集で、こうしたサプリメントの科学的データを検証した本です。主として世界最大の医療データベースPubMedに収録された1000万件の研究報告からサプリメントが効くのかどう
かを調査したものです。この本の結論では、サメの軟骨・プロポリス・アガリクス・AHCCなど、ほとんどのサプリメントにはガンに効くという研究結果は存在しません。高麗人参などごくわずかが「期待が持てる」という程度です。枇杷の葉温灸でアミグダリンが有効だといわれているようですが、アメリカではアミグダリンのサプリメントは違法です。

あぶない抗がんサプリメント

私も以前にこのPubMedでAHCCについて検索したことがあります。いくつかのヒットがありましたが、マウスでの実験レベルの研究報告しかありませんでした。日本では関西医科大学でAHCCに関するいくつかの研究がありますが、発表しているのがAHCCのメーカー・アミノアップ化学の研究者であったりします。実は大学には寄付講座という仕組みがあり、メーカーが資金を出して大学の講座を開くという制度です。アミノアップ化学がこの大学に寄付講座を提供していることはあまり知られていないようです。これも一種の「バイブル本」商法と言えるかもしれません。

逆に抗がんサプリメントの服用でガンが悪化するという指摘もあります。『あぶない抗がんサプリメント』はサプリメントを過信することへの警鐘です。

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日本補完代替医療学会が出している「がんの補完代替利用ガイドブック第3版」が参考
になります。

NIHなど、懐かしい名前が出てきました。懐かしいというのは、以前にNIH Imageという画像処理ソフトを使っていたからです。Mac上で動く医療画像のソフトですが、それのWindows番がScion Imageで仕事に使っていました。日本では厚生労働省が画像処理ソフトを作成して無料で配布することなんか想像することもできません。わが国の政府との間には、考え方において大きな隔たりがあります。


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