抗酸化作用ビタミンの有効性

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【日 時】2019年10月13日(日) 13:10~16:30(開場・受付:12:50ごろ)
【場 所】JR京浜東北根岸線 大森駅東口から徒歩4分 Luz大森4階 入新井集会室
【参加資格】膵臓がん患者とその家族、遺族
【参 加 費】1,000円(会場使用料及び資料代、講師謝礼)
【定 員】 130名
【内 容】
●講演:佐藤典宏先生「膵臓がんの標準治療と代替医療~外科医の立場から~」(仮)
●患者さんどうしの情報交換会~フリートーキング

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10月9日(水)午前9時まで、参加申込み受付中
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抗酸化作用があるといわれるビタミンを摂取しているが、最近の知見によるとがんの予防効果に疑問がありそうです。

抗酸化作用があるといわれるビタミンは、βカロチン、ビタミンA、C、E、セレン(セレニウム)などですが、例えば喫煙者に対する”合成”βカロチンの評価では、

一般の食品素材ではなくサプリメントで摂取した場合、むしろがん罹患を促進する可能性があると報告されている。抗酸化系ビタミンのベータカロチンの錠剤を喫煙者が摂った場合、逆に肺がん罹患の危険性が増大するという。

米国National Cancer InstituteがフィンランドのNational Public Health Instituteと共同で行った50歳から69歳までの男性喫煙者2万9千133人を対象にした栄養介入試験(ATBC研究)で明らかになったもので、被験者は1日に平均20本のタバコを36年間吸っており、無作為に、1)合成ビタミンE50IU、2)合成ベータカロチン20mg、3)ビタミンEとベータカロチン併用、4)偽薬、という4つの投与グループに分けた。

結果、876人が肺がんを発病、564人が死亡した。そのうち、ビタミンEグループの発病者は2%と低く、ベータカロチングループは16%と高い結果が出た。ただ、毎日の喫煙量が20本以下でアルコールを摂取しない被験者の場合、ベータカロチン投与における評価はできなかった。

喫煙者への合成ベータカロチン投与ついては、その後、1996年に発表された米国のCARET studyでも否定的な見解が下された。
試験は、喫煙者あるいは以前タバコを吸っていた被験者および職場環境にアスベストがある労働者18,000人以上を対象に、半数に偽薬を、残り半数に合成ベータカロチン30mgとビタミンA25000IUを与えるというものだった。

しかしながら、この研究は予定より21ケ月早く中断された。というのも、ビタミン投与グループは偽薬グループに比べ、肺がん罹患が28%、死亡率が17%も高くなったためだ。

その後、こうした合成ベータカロチンの弊害については、「イタチによる実験で、合成ベータカロチンを多量投与したところ、特に煙草の影響を受けたグループとアスベスト環境にいたグループで、肺がんの危険性が増大した」と報じられている(Journal of the National Cancer Institute誌’99/1月号)。

この原因については、「煙草の煙に含まれる発がん性物質との相互作用を行う酵素の生成を合成ベータカロチンが高めている」とされている(Nature誌’99年/4月号)。同誌によると、イタリアの研究者およびテキサスの研究グループが合成ベータカロチンを豊富に含んだ餌をラットに与えたところ、肺にある種のがんを誘発させる酵素が増大したという。 リンク先

現在までに得られたエビデンスでは、ビタミンに限らず、がんを予防することが確実と評価された単一の食品や食品成分は存在しません。β-カロテン、ビタミンA、C、E、セレニウムなど、試験管実験で得られたメカニズムや動物実験では抗酸化作用があるといわれてきた栄養素を単独、あるいは、複合で用いても、がん予防効果がないことを示す複数のエビデンスが揃ってきています。逆に、通常の食事からは摂取できないレベルの高用量のβ-カロテンやビタミンEは、がんや健康障害のリスクを上げるという確かな証拠が示されています。がんを予防する可能性が示されている成分でも、サプリメントなどで過剰にとりすぎない方が良さそうです。

世界がん研究基金(WCRF)と米国がん研究協会(AICR)による「食事、栄養、身体活動とがん予防の世界評価」の2007年の改訂では、いろいろの栄養素についての要約がチャートで表わされています。「日本人のためのがん予防法」「食品・栄養とがん予防:世界的見地から」

例えば著しい肥満は、確実に膵臓がんのリスクを高める、逆に(食事からの)葉酸は、おそらくリスクを低減する等です。

厚生労働省のWebには「健康食品の安全性・有効性情報」があり、たくさんの健康食品・ビタミンに関してより詳細な情報を得ることができます。
科学的な情報を得て正しく判断し、服用すべきかどうかは自己責任で決めるということでしょう。

私が摂っているビタミン類は全て『天然由来』の者に限っています。合成ビタミンよりは少し高価ですが、天然由来のものを多すぎないように摂るほうが安全だということです。確かに抗酸化作用のあるビタミンががんを予防するという確かのエビデンスは少ないですが、例えばセレン(セレニウム)については、

がんの発生率や死亡率との関連についての報告があるが、現時点ではポジティブな(有効性があるとする)結果とネガティブな(有効性がないとする)結果の両方が存在している。また、部位により異なることが示されている。

<がんの発生率や死亡率の抑制効果が示唆されたという報告>
 1) 全がん死亡率および発病率を低下させるのに経口摂取で有効性が示唆されている(66)。ただし乳がん、膀胱がん、皮膚がん、白血病-リンパ腫に対しては、このような効果の証拠はない(66) (66)。
 2) 前立腺がんの発生率の減少に、経口摂取で有効性が示唆されている(66)。血中、血漿中、および足の爪のセレン濃度を測定した結果より、食事からのセレンの摂取量の増加は前立腺がんのリスクを減少させると思われている。このようなサプリメントの効果は、セレン欠乏の人で最も大きく現れる。食事からの十分なビタミンEの摂取が、セレンの前立腺がん予防効果をさらに向上させるかもしれない。
 3) 疫学調査ではセレンの土中濃度がもともと低い地方で、皮膚がんの素因がある人を対象に、二重盲検試験でセレンの摂取とがんの関連をみた結果、皮膚がんの発生率は変わらなかったが、肺がん、大腸がんと前立腺がんの発生率は33-54%減少した。全体のがん死亡率は50%低下、前立腺がんでは37%の低下がみられた(53)。
 4) 50μg/日のセレン化酵母摂取が、15mgのβカロテンと60mgのビタミンEとの併用で、脳卒中死亡率、がん死亡率、そして全体の死亡率を減少させたという予備的な知見がある(66)。

<がんの発生率や死亡率の抑制効果がみられなかったという報告>
 1) 皮膚がんの発生率を減少させるのに、経口摂取で効果がないことが示唆されている(66)。200μg/日のセレン摂取は、基底細胞がん、扁平上皮細胞がん、非メラノーマ性皮膚がんの発生を抑制しなかった。
 2) 肺がんの発生率を減少させるのに、経口摂取で効果がないことが示唆されている(66)。疫学調査の結果、食事からのセレン摂取の増加は、肺がんリスクを減少させなかった。ただし欠乏している人では、少し効果があるかもしれない(66)。
 3) 3365人を対象とした無作為化比較試験において、セレン(37.5μg)とビタミンC(250mg)およびビタミンE(100IU)を含有するサプリメントを1日2回、7.3年間摂取させた結果、胃の前がん性病変の有病率や胃がんの発生率にプラセボとの差はなかった(PMID:16849680)。
 4) 2003年9月までを対象に、4つのデータベースで検索できた無作為化比較試験25報について検討したシステマティックレビューにおいて、がん患者によるセレン、ビタミンC、ビタミンA、β‐カロテンなどの抗酸化物質の摂取と全死亡率との関連は認められなかった(PMID:16849679)。
 5) 35-60歳の成人男女13017名(男5141名、女7879名)を対象とした無作為化二重盲検比較試験において、セレン(100μg/日)、ビタミン C(120mg/日)、ビタミンE(30mg/日)、β-カロテン(6mg/日)、亜鉛(20mg/日)を平均7.5年間摂取させたところ、女性では皮膚がんのリスクが増加し、男性では影響はみられなかった (PMID:17709449)。
 6) 2005年8月までを対象に7つのデータベースで検索できた無作為化比較試験12報についてのシステマティックレビューにおいて、β-カロテン、セレン、ビタミンEなどの抗酸化物の摂取は、全がん発症率や死亡率に影響を与えなかったという報告がある(PMID:18173999)。
 7) 健常男性34,888名(50歳以上、試験群26,192名)を対象とした無作為化プラセボ比較試験において、ビタミンE 400IU/日、セレン200μg/日を単独もしくは併用で7-12年間摂取させたところ、前立腺がん、肺がん、結腸直腸がんの発症リスクに影響は認められなかったという報告がある(PMID:19066370) 。

効果のあるなし両方のデータがあり、はっきりしたエビデンスとは言えないだろうが、「合成」β-カロチンのようにのような危険性がなければ摂り続けようと考えている。ただ、Dr.ワイルも彼のWebページでは推奨するビタミンの摂取量について著作に書いた内容とは違ってきているようで、マルチビタミンという形で推奨しているようです。

ビタミン、ミネラルは抗酸化作用だけに注目しているのではありません。これらの栄養素は免疫力を高めるためにも必要なものです。これらを食事からバランス良く摂取するのが良いのですが、玄米菜食ではミネラル分も不足しがち(玄米のぬかは微量ミネラルを結合させる作用が強いため、玄米食はミネラル不足になり勝ち)です。そのため、私は玄米ご飯には必ず「有機栽培の黒胡麻」を振りかけて食べるようにしています。それも結構な量ですから、便はいつも黒ずんでいます。アメリカ補完代替医療推進協会の日本語版ページが参考になるでしょう。

ビタミンも天然由来の安心できるものを、摂りすぎないように続けることにします。


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抗酸化作用ビタミンの有効性” に対して1件のコメントがあります。

  1. すい臓がんの予後 より:

    勉強になりました。応援しています。

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