チェルノブイリは終わっていない

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「海外癌医療情報リファレンス」に、NCI Cancer Bulletin2011年5月03日号としてチェルノブイリ原子力災害25周年に際して研究者に聴くという記事が載っている。福島第一のレベル7はチェルノブイリよりも被害が小さいと信じさせたがっている官邸や一部の医療関係者への反論にもなっているようだ。

◇◆◇ 研究者に聴く ◇◆◇
チェルノブイリ原子力災害25周年に際して、モーリーン・ハッチ医師と馬淵清彦医師は語る

●健康への影響という点で、チェルノブイリ原発事故から学んだ教訓とはなんでしょうか?

ハッチ氏:チェルノブイリ原発からの主な放射性降下物は放射性ヨウ素131(I-131)です。事故前には、放射性同位元素が甲状腺に集積する可能性は低く、また癌を生じる可能性はないと考えられていました。 ウクライナ、ベラルーシで被曝した若者を対象に[2年ごとに甲状腺癌検診を行った]NCI支援のコホート研究で、小児期または思春期にI-131に被曝すると甲状腺癌が増加するという確固たる根拠が示されました。このことは他所で発表された原発事故後の症例報告や生態学研究に基づいた観測と一致します。

ウクライナにおける大幅な甲状腺癌発症リスクの増加は 暴露後数十年たっても高いままでした。 また別の調査では、チェルノブイリ原発事故当時、子宮内でI -131被曝を受けた2600人近くを調べたところ、放射線に関連する甲状腺癌リスクが高いことがわかりました。(これからも甲状腺がんになる子供が増加する

馬淵氏: 放射能の研究において重要な問題の1つは、慢性的に被曝を受けることによる癌リスクが急激な被曝によるリスクより低いかどうかです。ウクライナでの原発除染作業に携わった男性11万人以上を対象としたNCIの研究では、放射線関連の白血病リスクは日本の原爆被爆者が受けた急性被曝によるリスクに匹敵することが明らかになりました。(急性被ばくに匹敵するということ!

白血病全体のリスク増加に加え、放射能被曝は白血病の一種である慢性リンパ性白血病に影響を与えることがわかりました。チェルノブイリ事故前には、この疾患と放射能被曝との関連性は知られていませんでした。(放射線による影響は、まだ分からないことがたくさんある!

●チェルノブイリ事故による健康への影響について、今なお疑問は残りますか?

馬淵氏:疑問が残るのは、チェルノブイリ事故当時、若い年齢で被曝した人の甲状腺癌発症リスクがどのくらいの期間続くのか、そしてどのくらいの割合で発症するのかということです。 被曝による上乗せリスクがいつまで続くのか知るためには1つ以上の手段を用いて引き続き観察が続けられなければなりません。 また、胎児や若年成人が被曝した場合の甲状腺癌リスクはいまだ不明です。(発がんリスクも、それがどれくらいの期間継続するかもいまだ不明!「チェルノブイリは終わっていない」

ウクライナとロシアの原発除染作業者についての他所の研究では、固形腫瘍のリスクの増加が報告されています。 しかし、報告された増加は必ずしも事故による放射線被曝との関連性が十分ではありません。
また、白内障、心血管疾患、および精神疾患など、がん以外の疾患の増加の報告もありました。(疫学調査で放射線の影響を確定することは、長い時間をかけても困難である。だからといって、影響がないという"専門家"の考えはまちがっている

●現在の日本の福島第一原子炉の状況に適用できることとは?

ハッチ氏: 大事故から学ぶ重要な教訓のひとつは、健康被害の性質や発症率を評価するためには慎重に計画された疫学調査が必要だということです。可及的速やかに被曝者を明確に定義し、被曝量や被害を正確に評価することに尽力しなければなりません。
症例確認と同様に線量測定と被害実態の再現は厳格かつ標準化して行われるべきです。

甲状腺が放射性ヨウ素を吸収するのを最小限に抑え、甲状腺がんを防ぐ対策を即ちに実施する必要があることも、われわれが得たもう一つの教訓です。


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チェルノブイリは終わっていない” に対して2件のコメントがあります。

  1. キノシタ より:

    そうですね。浜岡の件の騒ぎであまり注目されていませんが、こちらの方が驚きです。
    これについて記事を書いているところです。

  2. masafumi より:

    文部科学省とアメリカ エネルギー省の福島原発周囲80キロの
    汚染調査結果が 出ましたね。

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