放射能には無知だとさらけだした国立がん研究センター


【日 時】2020年9月21日(敬老の日) 13:00~16:00(開場:12:45)
【参加資格】膵臓がん患者とその家族
【参 加 費】無料
【定 員】 100名
【内 容】
第一部 講演:佐藤典宏先生
   「膵臓がんの標準治療と代替医療~外科医の立場から~」
第二部 患者さん同士の交流会。コロナにも膵臓がんにも負けないぞ!

ウェブ会議ツール「Zoom」を使ったWeb交流会となります。
スマホだけで簡単に参加することができます。


詳しくはオフィシャルサイトで

9月20日9:00AMまで参加申込受付中です。
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国立がん研究センターのホームページのトップで「今回の震災による放射性物質による発がんについて」と題して

  1. 現時点の放射性物質による健康被害については、チェルノブイリ事故等のこれまでのエビデンスから、原子炉において作業を行っている方々を除けば、ほとんど問題がないといえる。
  2. 現在、暫定的に定められている飲食物の摂取制限の指標については、十分すぎるほど安全といえるレベルである。
  3. 放射性物質に汚染されたと考えられる飲食物については、放射性物質の半減期を考えれば、保存の方法を工夫すれば、十分に利用が可能である。
  4. 放射線量については、定点でかつ定期的に測定し、放射性物質の種類(ヨウ素-131、セシウム-134等)を、定期的に発表を行うことで、国民の方々が安全であることを理解し、安心が得られると考えられる。

などと書いている。1.のチェルノブイリ事故などのこれまでのエビデンスから混淆被害についてはほとんど問題がない、と断言しているが、いったいどのデータを元にして言っているのか。飯舘村などの汚染がチェルノブイリ以上であることは、文部科学省とDOEによる航空機モニタリングの測定結果を見ても明らかであり、多くの研究者も指摘している通りである。根拠のない流言飛語の典型とも言える文章である。

その点は今回は措いておき、3と4に関連して同じページで築地周辺で購入した葉野菜も安全であると宣言している。これが本当か検討してみる。

Wshot00232

セシウム137の点状の放射線源Aがあったとき、ある距離Lでの線量率Dは次の式で計算することができる。
Wshot200250_2
ここでΓ:1cm線量当量率定数は、放射性物質によって決まる定数であり、セシウム137では0.0927である。(ただし、放射平衡にある子孫核種の影響も含む)データはこちら

Wshot00234_2 どのように測定したのかは書かれていないが、シンチレーション式のサーべーメータを使って購入したそのままの野菜を測定してものと思われる。使用したものはIdentiFINDER-Ultra-K-NGHだそうだから、スペックはこちらで見ることができる。

そこで仮に、この小松菜に政府の暫定規制値である500Bq/kgのセシウム137が含まれており、それが野菜の一点に集中しているものと仮定する。ただし、写真の小松菜はどう見ても1kgもありそうにはない。せいぜい100gではないかと思われるので、1/10の50Bqが含まれていると仮定する。また測定器までの距離は2cmであるとする。(測定器の形状から見て野菜表面からセンサー部中央までの距離は2cm以上はありそうである)すると、

Wshot00235_2となる。このサーべーメータの線量率の検出限界が0.01μSv/hであると書かれている。したがって暫定規制値となるセシウム137を含んでいても、検出できるかどうかというぎりぎりである。しかも、放射性物質が”一点に集中している”と仮定してでさえこの程度の線量率なのであり、実際には小松菜の全体に分散して汚染しているはずである。もちろんその時には距離も2㎝ではなく、もっと大きくなる。少なくとも一桁は小さい値になるだろう。つまり実際に500Bq/kgの汚染があっても、このような簡易型のサーべーメータで検出することはまったく不可能なのである。

Wshot00233さらに言えば、バックグラウンド(自然放射線)が0.04μSv/hと固定して書かれているが、東京都のモニタリングポストの過去平常値は0.028~0.079μSv/hの範囲で変動している。バックグラウンドは数分で2倍以上も変動するのものであり、0.04としてあるのは平均値のことかもしれない。だとすると、0.02~0.04程度の変動はあたりまえにありうるのであるから、運良くセシウム137の放射線と測定できたとしても、バックグラウンドの雑音範囲(変動範囲)内に埋もれてしまうのである。

この測定によって言えることは、小松菜の放射能は測定限界以下でした。あるいはバックグラウンドの変動範囲内であった、ということであり、暫定規制値を超えているかどうかはこの測定方法では判断できません、というだけのことです。彼らは自分のやっていることが理解できていないのである。

暫定規制値以上の汚染されていても測定できない計器を使って、さも汚染がないかのように公表している。医療放射線の専門家であるには違いないが、放射能に関してはずぶの素人であることを、図らずも露呈している。測定器と測定対象に関して”無知”である。それをさも専門家であるかのごとく堂々とトップページに載せているのだから、その鉄面皮ぶりには見ているこちらの方が赤面してしまいそうだ。

なぜ、測定不可能な機器を使ってまで測定をし、「安全を宣伝」する必要があるのだろうか。がんセンターは厚生労働省の官僚とは昵懇の間柄だろうし、官庁の意向をくみ取っているのか、イレッサの裁判でもおきたように官庁からの働きかけでもあったとしか考えられない。(あったんだろうな、たぶん)

国立がん研究センターと言うからには、国民ががんに罹患して苦しむことを何としても防ぐような行動をするものだと、私は思い込んでいたのであるが、私の思い違いのようだ。福島の原発震災後、この間の嘉山理事長をはじめとする国がんのふるまいを見ていると、将来のがん患者が増えることが自らの仕事と生活を保障するとでも期待しているのではないか。飯の種が増えれば良いのか、そんな勘ぐりまでしてしまうのである。

老婆心ながら、国立がん研究センターには、己の無知を曝しているのだから撤去した方が良い、と申し上げる次第である。

放射線専門家と称する人たちの「根拠のない安全=流言飛語」には十分に気をつけてください。

ついでに書けば、朝日新聞の5月15日付朝刊5面によると、

東京都の土壌で放射性セシウムの濃度が1㌔あたり3千ベクレルを超え、東京電力福島第一原発により近い茨城県より高い地点があることが近畿大の山崎秀夫教授(環境解析学)の調査でわかった。

山崎教授らは、4月10~20日に採取した東京都の4地点を含む首都圏の土壌試料を分析した。
東京都江東区亀戸で1㌔あたり3201ベクレル、千代田区の二重橋横で同1904ベクレルだった。原発から約55㌔の 福島市南部(同市光が丘)の土壌は3月19日時点で同2万7650ベクレル。都内より福島に近い茨城県神栖市は同455ベクレル、 ほぼ同距離の埼玉県朝霞市は484ベクレルだった。放射性ヨウ素も同様の傾向だった。

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きちんとした測定器を使えば、がん研究センターのある築地だって汚染されていることが明白になるのですよ。


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放射能には無知だとさらけだした国立がん研究センター” に対して2件のコメントがあります。

  1. キノシタ より:

    つむらさん。コメントありがとうございます。
    確かにあの程度の測定器でヨウ素131が検出されたことの方が驚きですね。しかも2度洗ってもほとんど除染されなかったのですから。
    昨夜の再放送でNHKのETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図 ~福島原発事故から2か月~」に出ていた木村真三さんは、かつて「放射線医学総合研究所」に勤務しており、東海村JCO臨界事故の調査を手がけ、その後「厚生労働省の研究所」に移ってからは、自主的にチェルノブイリの調査を続けてきた人。しかし今回の事故の直後、木村さんが福島県の調査を始めようとしたところ、研究所の幹部から自発的な調査をしないようにと止められてしまった、と放映されていました。
    つまり、がん研究センターの調査は自発的なものであれば厚生労働省からおしかりを受けるはずであり、でないなら、厚生労働省の指示で行なったことになりますね。

  2. つむら より:

    国立がんセンターが独自に、築地周辺で入手した野菜などの放射線測定をしていたとは知りませんでした。おそらく救急医療用の機材を利用してできる限りのことに取り組んだということでしょう。このようなハンドヘルド型の簡易なスペクトロメータで、3月22日に小松菜からヨウ素131と推定されるピークが検出されていたというのが驚きです。

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