福島原発行動隊 山田恭輝さんは悪性リンパ腫だった

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マスコミでも何度か取り上げられた「福島原発行動隊」の理事長山田恭輝氏、理事の平井吉夫氏が、頑張らない医師・鎌田實氏と対談した内容が「がんサポート情報センター」に掲載されています。「がんで死を覚悟した60 年安保の闘士がなぜ、福島原発に乗り込むのか

山田氏は悪性リンパ腫、平井氏は大腸がんの患者です。

東日本大震災が誘発した東京電力福島第1原子力発電所の事故は、日を追うごとに重大な事故であったことが明らかになり、収束に向けて必死の作業が続けられている。そこに60歳以上の高齢者グループが、ボランティアによる現地支援を申し出た。一時は「老人決死隊」とも呼ばれた(社)福島原発行動隊である。がん患者さんでもある。隊員がなぜ福島原発に乗り込むのか。

鎌田  抗がん剤で小さくなりましたか。
平井  ほんのちょっとだけ(笑)。あとの手術は担当の先生にすべてお任せでした。
鎌田  もしかしたら助からないかも、と思いました?
平井  思いました。先生も「どうなるか、わからん」とおっしゃっていましたから。
山田  私はお見舞いに行って、「死ぬ覚悟をしろ」って言いました(笑)。
鎌田  いいなぁ、そういう友人がいるのね(笑)。で、覚悟はできた?

私もつい最近、高校時代の仲間に「死ぬときは死ねば良いんだよ。でも急ぐなよ。来年の桜くらいは一緒に観よう」と言いました。幸い手術がうまくいって経過は良好です。

鎌田  山田さんのがんは?
山田  悪性リンパ腫です。PTCL-NOS(末梢型T細胞リンパ腫-非特定)で、特効薬がありません。CHOP療法をやっても5年生存率が3割というのが定説のがんです。その抗がん剤をうつとき、担当医が「放っておくと5年生存率2割だが、抗がん剤をうてば3割になる」と言っていました。
鎌田  今は消えてるんですか。
山田  寛解状態です。今年で3年になります。ただ、収まってからがつらかったですね。「3カ月先のコミットメントをするな」と言われましたから。長期のプロジェクトは全部他の人に渡して、3カ月以内の短い仕事ばかりやりました。そうしたら、イライラしてどうしようもなくなり、やけ酒をくらって、重症急性膵炎になりました。
鎌田  そんなに飲んだの。
山田  飲みました。ダメなことは自分でもわかっているんですが、しらふでいるとつらいんです。止まらなかった。その悶々とした時間があって、やっと、がんで死ぬ覚悟ができました。悪性リンパ腫の患者会に出たことがありますが、元気で楽しくやればがんを克服できる、というような考え方にはついていけませんでした。死を受け入れた上で今を楽しく、という考え方でないとダメだと思います。死の覚悟ができないまま、死にたくないと思いつつ、がんに倒れていくのは、不幸ではないでしょうか。
平井  私は最近、死に対する恐怖が鈍っています。もともと人間が死を避けるのは本能ですが、それは種の保存の本能があるからです。しかし、私は子どもも残したし、死を恐れなくなっているように思います。
鎌田  死を受け入れるほうが強く生きていける。
山田  私は死を覚悟したときから、いろんなことが美しく見えるようになりました。コンサートで音楽を聴いて初めて涙し、自分が変わったことを実感しました。

5年生存率2割、3割でやけ酒を食らうなら、膵臓がん患者はどうすれば良い? 切除できない膵臓がん患者の希望は、手術が可能になるまで縮小してくれること。しかし、手術できても5年生存率は15%程度です。「3カ月先のコミットメントをするな」は同感です。私も半年先の予約はしないことにしています。

「死を受け入れた上で今を楽しく」はまさにその通り。このブログでも何度も同じようなことを書いています。最後まで全力を尽くしてがんと闘う、は一見勇ましいですが、ほんの少し思い通りにならないと挫折して、脆く崩れてしまうのではないでしょうか。

平井  私も大きな手術をしたあと、ようやく飯が食えるようになったとき、見舞いをいただいた大勢の人に礼状を書いたんです。その中に、「授かった余命だから、これからは役に立てるよう、大切に生きましょう」と書いたことを覚えています。おまけに授かったいのちですから、有意義に使わなくちゃと。

「役立つように大切に生きる」も大事ですが、私も最初の直腸がんの後はそのように考えました。しかし、この「有意義に生きる」との考え方は、またがんになる生活に戻る可能性を含んでいます。これまでの生活を一大転換しなければダメでしょう。案の定、私は7年後に膵臓がんになったわけです。

       拾った命だから、生かされるままに生きよう

が私の心境です。これには「死を受け入れる」ことも含まれています。価値観は人それぞれですから、どれが正解というものではないですが。

福島原発行動隊は、現実的にまだ成果を上げていません。東電も彼らに中を見られたくないのかもしれません。


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