3.11 私達が変らなければこの国は変らない

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【日 時】2019年8月31日(土) 13:10~16:30(開場・受付:12:50ごろ)
【場 所】JR京浜東北根岸線 大森駅東口から徒歩4分 Luz大森4階 入新井集会室
【参加資格】膵臓がん患者とその家族、遺族
【参 加 費】1,000円(会場使用料及び資料代、講師謝礼)
【定 員】 130名
【内 容】
●講演:緩和ケア医 大津秀一先生「膵臓がんの緩和ケア~これだけはおさえておくこと~」(仮)
●患者さんどうしの情報交換会~フリートーキング

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がんは生活習慣病だといいます。これまでの不摂生な生活ががんになった一つの要因だというのです。だからがん患者は即刻生活を180度変えなければならないと。脂っこい食事を止め、運動不足を解消するために歩いたり、規則正しい生活、ストレスを溜めない生活をし、きまじめな責任感の強い完全主義的な仕事のやり方も改めることです。

1年前の東日本大震災によって引き起こされた福島原発事故は、これまでの日本人のありように対する大きな警告でした。誰かの犠牲のもとでの当座の豊かな生活、資源を惜しみなく投入する大量消費の経済、いやなものは金を払って誰かに押しつけるという金持ち根性。いずれやってくる破局を予期しながらも、今日一日の贅沢に目を奪われてきた私達。まさにがん患者ががんになるべくしてなったように、フクシマは起きるべくして起きたのです。

だとすれば、私達は変らなければならない。しかし、この1年、この国は変ろうとしてきただろうか。ストレステストなるもので「安全が確保できる」と称して原発の再稼働を進めようとしている。「科学的に安全が担保できると証明されているのに、安心できない大衆は無知だ」と言わんばかりである。福島原発と同様の事故が起きる確率は500年に1回だとか、1000年に1回だとか計算してみせるが、現に福島原発は4基の原発が破局的事故になったのだから、事故の起きる確率は100%なのだ。事故が起きてしまったのに、事故の起きる確率を計算するというばかげたことを、専門家と称してやっている。これは逆の例えであるが、3億円の宝くじに当たった人を捕まえて「宝くじに当たる確率はこれこれで、限りなくゼロに近い。だから買うのはばかげている」と説教しているようなものではないか。

セシウム137の半減期は30年だから、1000分の1になるには300年である。原発は一度事故を起こせば300年は立ち直れない。そして「起きる可能性のある事象は必ず起きる」のだから、回復不可能な事故に対しては、確率論では判断できないのだ。

「安全」は、残余のリスクを無視することによって確率を計算できるかもしれないが、「安心」はシステムに対する信頼性の問題である。そしてわが国の原発を推進しようとする人たちの無責任・無能力は十分に証明されたのであるから、このシステムにはまったく信頼が置けない。

あなたの家の地下深くに、先の戦争中にアメリカ軍が投下した不発弾が埋まっていることが分かったとしよう。専門家が来て「これまで60年間爆発しなかったのだから、爆発する確率は限りなく小さい。安全だから安心してください」と言うだろう。しかし、こんな家に安心して住めるはずがない。

先日公表された米原子力規制委員会(NRC)の内部文書に寄れば、4号機の使用済み核燃料プールが爆発することをアメリカは最も恐れていたという。今でもM8クラスの地震が来れば4号機の使用済み核燃料プールは倒壊する可能性が大きいと内外の専門家は危惧している。私もその時に備えて逃げる準備はしているが、逃げ切れるかどうかは分からない。たぶん関東と東北一帯に人は住めなくなるだろう。チェルノブイリの数倍の汚染事故になるだろう。

この4号機はたまたま Wshot00281運良く大事に至らなかっただけであると、3月8日の朝日新聞が報じている。なんと、ミスによりシュラウド取り替え工事が遅れたので、本来はないはずの格納容器の上部に大量の水が残っていた。事故後、その水によって使用済み核燃料を冷却することができたというのである。

東京電力福島第一原発の事故で日米両政府が最悪の事態の引き金になると心配した4号機の使用済み核燃料の過熱・崩壊は、震災直前の工事の不手際と、意図しない仕切り壁のずれという二つの偶然もあって救われていたことが分かった。

4号機は一昨年11月から定期点検に入り、シュラウドと呼ばれる炉内の大型構造物の取り換え工事をしていた。1978年の営業運転開始以来初めての大工事だった。

工事は、原子炉真上の原子炉ウェルと呼ばれる部分と、放射能をおびた機器を水中に仮置きするDSピットに計1440立方メートルの水を張り、進められた。ふだんは水がない部分だ。

無用の被曝(ひばく)を避けるため、シュラウドは水の中で切断し、DSピットまで水中を移動。その後、次の作業のため、3月7日までにDSピット側に仕切りを立て、原子炉ウェルの水を抜く計画だった。

ところが、シュラウドを切断する工具を炉内に入れようとしたところ、工具を炉内に導く補助器具の寸法違いが判明。この器具の改造で工事が遅れ、震災のあった3月11日時点で水を張ったままにしていた。

4号機の使用済み核燃料プールは津波で電源が失われ、冷やせない事態に陥った。プールの水は燃料の崩壊熱で蒸発していた。

水が減って核燃料が露出し過熱すると、大量の放射線と放射性物質を放出。人は近づけなくなり、福島第一原発だけでなく、福島第二など近くの原発も次々と放棄。首都圏の住民も避難対象となる最悪の事態につながると恐れられていた。

しかし、実際には、燃料プールと隣の原子炉ウェルとの仕切り壁がずれて隙間ができ、ウェル側からプールに約1千トンの水が流れ込んだとみられることが後に分かった。さらに、3月20日からは外部からの放水でプールに水が入り、燃料はほぼ無事だった。

東電は、この水の流れ込みがなく、放水もなかった場合、3月下旬に燃料の外気露出が始まると計算していた。(奥山俊宏)

1年前のこのブログには、メルトダウンが起きている可能性を考えていたと書いている。3月16日には、東京を脱出するか目張りをしてプルームが行きすぎるのを待つかとも書いていた。逃げ切れないだろうから数日間は屋内に立てこもり、そのための食糧と水は確保していた。私の心配のしすぎではなかった。複数の幸運が重なって、たまたま「最悪のシナリオ」に至らず、今こうして東京に住み続けていられだけのことだった。

このような「運任せ」のシステムに命を預けて「安心」していられるとしたらよほどの脳天気である。

今日で大震災から丸一年が経った。大震災が起きる前と同じ生活を続けるつもりなのだろうか。考え方も生活も見直さなければ、また同じことが起きると分かっているはずではないか。


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3.11 私達が変らなければこの国は変らない” に対して1件のコメントがあります。

  1. キノシタ より:

    takeさん。
    OCV-C01の臨床試験を実施する40施設は、そろそろ公表される頃です。中村教授のサイト当りにでるかもしれませんが、必ずしも確実とは限りません。
    岩手県では岩手医科大学附属病院が卵巣がん、子宮頸がんのペプチドワクチン臨床試験対象者を2月に募集していますから、もしかすると膵臓がんの臨床試験の対象施設になるかもしれませんね。
    岩手医大先端医療研究センターでは、WT1ペプチドワクチンの試験を実施していると以前には把握していましたが、現在は不明です。問い合わせてみては如何でしょうか。
    築地のがんセンターでは既に募集をはじめているようです。

  2. take より:

    はじめまして。いきなりのコメント失礼します。
    ブログ拝見しているものです。
    もし宜しかったらなのですが、質問がありまして…
    私の母がすい臓癌と診断され、4ヶ月が過ぎようとしています。
    なにか母のためになればと色々情報を自分なりですが集めています。
    母は標準治療の効果がみられず、現在はFOLFIRINOXという抗がん剤を続けているところです。
    そこで、最近話題になっているペプチドワクチンにも興味があります。
    たぶん私も最近テレビやメディアを通し、このことを知っただけであり、詳しいことはまったくわかっていないのだと思いますが、なにかできることがあればという気持ちだけで動いています。
    このサイトでワクチンといっても種類があることや、最近最終段階までいっていたエルパモチドに効果がみられなかったことなど、勉強になりました。
    今回全国で試験が行われるOCV-C01の対象になれればと掛かっている病院(岩手県)に訪ねましたが、この試験自体まだまだ準備段階であってなにも決まっていないとのことでした。
    今回の試験は条件ももちろんあるので、試験対象としてではなく、今現在ワクチン治療をしたいとき、やはり岩手県ではやっていないようなので、他県の病院に通うしか手立てはないのでしょうか?
    病院同士が連携など、薬を取り寄せるなどして治療はできないのでしょうか…?
    長文乱文失礼しました。
    すみませんが、宜しくお願いします。

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