放影研の寿命調査(LSS)第14報


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放影研の寿命調査(LSS)第14報が出ています。3月にPubMedに発表されていたものが、やっと日本語の概要が読めるようになりました。概要の要点は、

  • がん死亡の17%増加、特に被爆時年齢10 歳未満の群で増加した(58%増加)
  • 全死亡のリスクは、放射線量と関連して有意に増加した。
  • 固形がんに関する付加的な放射線リスク(すなわち、10^4 人年/Gy 当たりの過剰がん症例数)は、線形の線量反応関係を示し、生涯を通して増加を続けている。
  • 全固形がんについて、線形モデルに基づく男女平均の1 Gy 当たりの過剰相対危険度は、30 歳で被爆した人が70 歳になった時点で0.42(95%信頼区間[CI]:0.32, 0.53)であった。
  • そのリスクは、被爆時年齢が10 歳若くなると約29%増加した(95% CI:17%, 41%)
  • 全固形がんについて過剰相対危険度が有意となる最小推定線量範囲は0~0.2 Gyであり、定型的な線量閾値解析では閾値は認められなかった。すなわち、ゼロ線量が最良の閾値推定値であった。

タイトルにもあるように、1950~2003年の被爆者のデータであり、1945年8月の広島・長崎の被ばく後5年間に死亡した人は対象となっていない。また、県外に移住した人なども対象外である。更に遠距離被爆者を比較対象とする、特に問題なのは、内部被ばくをほとんど無視している研究です。多くの問題点が指摘されている研究であるが、それでもなお0.2Gy以下でも統計的に有意であり、閾値は「ゼロ」が最良の推定値だというのだから、「100mSv以下の被ばくは影響ない」との政府・御用学者らの見解の嘘がわかろうというものです。

武田邦彦先生もブログで取り上げているが、「被爆と健康に関する研究ではもっとも権威のある機関でもあります。被曝と健康 決定版!」などと最大限に持ち上げていますが、過去のレポート13報や12報からみても大きな変更はありません。

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