がん告知後 1週間内、自殺による死亡リスクが12.6倍

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【日 時】2018年12月23日(天皇誕生日) 13:10~16:30(開場・受付:12:50ごろ)
【場 所】JR京浜東北根岸線 大森駅東口から徒歩4分 Luz大森 4階 入新井集会室
【参加資格】膵臓がん患者とその家族、遺族
【参 加 費】500円(会場使用料及び資料代)
【定 員】 130名
【内 容】
●講演「私が手術、抗がん剤をやめたわけ」:待夢さん、SAKUさん
●患者さんどうしの情報交換会
●二次会(希望者だけ)

参加申込みとオフィシャルサイトはこちら
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アピタルに坪野吉孝氏の『「がん」と診断、自殺や心血管疾患のリスク高まる』との記事が載っています。スウェーデンでの調査ですが、がんと診断されたグループは、「自殺により死亡するリスクが、がんの診断から1週間以内では12.6倍と大きく高まった。がんの診断から1~4週では4.8倍、13~52週では2.5倍、53週以降では1.8倍と高かった。」と結果が出ました。同様に心血管疾患リスクも「がんの診断から1週以内では5.6倍と、やはり大きく高まった。がんの診断から2~4週では2.2倍、5~26週では1.5倍、27~52週では1.1倍、53週以降では1.2倍と高かった」。

生存率の低いがん(肺がん、肝臓癌、膵臓がん)ほどよりリスクが大きかった。しかも「死亡リスク」のみの調査であり、自殺未遂や心血管疾患の発症リスクに注目すれば、より大きな数字になるだろう。

こちらもスウェーデンの研究です。

がん患者の配偶者は心臓病や脳卒中を発症しやすい
スウェーデン研究

スウェーデン・ルンド大学のJianguang Ji氏らは、がんに罹患した夫または妻を介護する配偶者は心臓病や脳卒中を発症しやすいと、米医学誌「Circulation」(2012; 125: 1742-1747)に発表した。なお、これまでも近親者の死別が心筋梗塞を誘発するという研究結果が報告されている(関連記事)。

死亡率の高いがんでより顕著

Ji氏らは、がん患者を介護する配偶者の心理的、肉体的負担が心筋梗塞などの冠動脈疾患や脳卒中の発症リスクと関係するかどうかを検討した。

スウェーデンのがん登録からがん患者を特定し、その配偶者に関する情報を検索。がんの診断日から2008年まで患者の配偶者を追跡し、夫または妻ががん患者ではない配偶者と冠動脈疾患と脳卒中の発症率を比較した。

その結果、妻ががんと診断された夫の冠動脈疾患、脳梗塞、脳出血の発症リスクはそれぞれ1.13倍、1.24倍、1.25倍、がん患者の夫を持つ妻はそれぞれ1.13倍、1.29倍、1.27倍と、いずれも高かった。

夫または妻が膵がんや肺がんなど死亡率の高いがんだった場合、配偶者の冠動脈疾患と脳卒中の発症リスクはより顕著になったという。

「治らないがん」を告知されたとき、本人は自殺あるいは心血管疾患になりやすく、その配偶者も冠動脈疾患、脳梗塞、脳出血になりやすいわけです。

日本人でもほぼ同じ傾向ではないかと想像しますが、あまりこうしたことは報道されませんね。自殺未遂も加えたら25倍くらいになっているかもしれません。告知されたとたんに頭の中は真っ白、医者の言葉もほとんど記憶に残っていないと、闘病記にもよく書かれています。今日のNHKプレミアムドラマ「おもろい夫婦の”がんフーフー物語”」も同じ場面がありました。

告知後の患者の精神的サポートも重要ですが、患者自身も自衛して自分で対策を立てなければ・・・。『患者必携 がんになったら手に取るガイド』や『もしもがんが再発したら』にも「患者のこころに起こること」や「患者同士の支え合いの場を利用する」ことなどが紹介されています。あるいは樋野興夫先生の「がん哲学外来」も役立つのではないでしょうか。

死を見つめる心 (講談社文庫 き 6-1)死」についても、自分なりに考えておくことが衝撃を和らげるかもしれません。岸本英夫『死を見つめる心』など、がんによる死を前にした先達たちがどのように考えていたのか。死とは何か。そんなことも整理しておくべきです。(難しいけど)

治らないがんでは、生きる意欲をなくすのでしょうか。それでもまだやること、できることはたくさんあると思うのです。

人ごとではないですね。私自身もいつでも再発の可能性があるのですから。しかしうちのかみさんは大丈夫だろう。全然ストレスなど感じていそうもない。どうやら我が家では、私はがん患者と認められていないような気配がするなぁ。

放射性セシウムが人体に与える 医学的生物学的影響: チェルノブイリ・原発事故被曝の病理データ話は放射線による影響に変わりますが、ICRPなどは、白血病とがんだけを放射線によるリスクとして計算しています。広島・長崎、チェルノブイリでも同様です。しかし、リスクはがんだけではないのです。セシウム137による心血管疾患もバンダジェフスキーらによって警告されています。原発の危険から子どもを守る北陸医師の会が翻訳した「チェルノブイリの健康被害」では、

チェルノブイリ事故の放射線被ばくで予想される病気/健康被害

  • まず、がんが挙げられる。とはいっても、多くのがんは25~30年の潜伏期間があることを銘記しておかなければならない。現在のところ、甲状腺がん、乳がん、頭蓋内腫瘍だけが明らかになっている。しかし、汚染除去作業員では、すでに甲状腺のほかにも、さまざまな臓器-前立腺、胃、血液、など-で、がんを発病している。
  • 遺伝子の異常として、奇形、死産、不妊症などがある。
  • がん以外の病気でも、多くの臓器で疾患がみつかっている;中枢神経系疾患、老化の促進、精神疾患などである。

チェルノブイリ原発事故がもたらしたこれだけの人体被害: 科学的データは何を示していると紹介されています。同じ内容は『チェルノブイリ原発事故がもたらしたこれだけの人体被害: 科学的データは何を示している』にはより衝撃的に書かれています。ICRPなどは「疫学的に証明されていない」ことを、あたかも被害がないかのように言いますが、「科学的合理性」が被害をないものとしてしまっています。これが誤っていることを説明し、対処するには「予防原則」だけでは難しい。

がんと闘う多くの仲間がいます。

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がん告知後 1週間内、自殺による死亡リスクが12.6倍” に対して1件のコメントがあります。

  1. のんの より:

    がん患者の家族です。
    主人は胃がん発症以来8年、すい臓がん発症以来3年9カ月です。
    今日の配偶者の循環器系の病気について、私は実体験者です。
    胃がんは完治するも膵臓癌は難治がんの王様。手術放射線抗がん剤を経て今は第4の治療法・免疫療法に取り組んでいます。ロングサバイバーのこのブログに挑戦する勇気をいただいています。
    8月6日に術後5年目を迎えられるように頑張っていますが、1月よりの入院に付き添い、睡眠不足で血圧が高くなり後頭部が重く感じられます。一時はニトロも持たされていました。共倒れしては大変と、私も病院の外来に通い、看護師に毎日血圧を測ってもらって注意しています。
    ワクチン投与以来2年2カ月経ちました。昨年までは普通の生活でしたが、今年になって食事の通過障害が出ています。栄養管理のため静脈ポートを施術していただきました。この3年9カ月、がんとの共生をモットーにQOLを第一に考えて過ごしてきました。今でも病院で打ち合わせ、をしたり仕事も何とか続けています。栄養のあるものを少しでも口から入れること、適度な運動、病院の庭を散歩するなど、ワクチン奏効を目指して、可能性のある限り頑張ると申しております。
    ワクチン療法については寛解は難しくとも延命効果は実感できています。
    付き添う私も倒れないように気をつけながら頑張ります。

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