シーシュポスの神話

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【日 時】2019年6月22日(土) 13:10~16:30(開場・受付:12:50ごろ)
【場 所】JR京浜東北根岸線 大森駅東口から徒歩4分 Luz大森4階 入新井集会室
【参加資格】膵臓がん患者とその家族、遺族
【参 加 費】1,000円(会場使用料及び資料代、講師謝礼)
【定 員】 90名
【内 容】
●講演:がんと心の関係~サイモントン療法による癒やし~
川畑のぶこ氏(NPO法人 サイモントン療法協会)によるサイモントン療法とマインドフルネスの講演およびエクササイズ
●患者さんどうしの情報交換~フリートーキング

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東電福島第一原発の汚染水の問題は、まるでシーシュポスの神話ですね。神々の怒りをかったシーシュポスが大きな岩を山頂に押し上げるという罰を受ける。しかし、山頂に運ぶあげた瞬間に、岩は谷底に転げ落ちてしまう。それを永遠に繰り返す。カミュは『シーシュポスの神話』で、人は死ぬ運命にあるにもかかわらず生き続けなければならないと書いたのだが、神々の怒りをかった原発は、これ以上の再稼働も新規建設もすべきではない。

事故直後から小出裕章氏らが「山側から建屋を囲むように地中に遮へい壁を」と提案してきたのだが、それを2年半も無視して、場当たり的に海側だけに地中壁を作るという。地下水の貯めるダムができあがることは、小学生にでも分かる道理だ。いずれダムが一杯になってあふれる。

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2011年4月には建屋の周囲を地下コンクリート壁で囲む構想があったが、いつのまにか立ち消えになった。東電が費用を惜しんだのだろう。

今後何十年にもわたってタンクを増設できるはずもにから、いずれは海に放流することを前提に対応してきたのだろう。「これ以上どうにもなりません」という状態になるように、対策を引き延ばしにしてきたのだ。

メルトダウンした燃料がすでに地下水脈にまで達している可能性もある。そうなると、もう打つ手はない。日本の国家予算ほどの数十兆円をつぎ込んでも、廃炉は困難になる。何十年、何百年と地下水の汚染が続き、海に流れ、やがて雲となり雨となって地上に還ってくる。

海に近いトレンチからは、1リットルあたり23億5千万ベクレルのセシウム137が検出されたという。あまりに多すぎてピンと来ない。チェルノブイリ原発事故の直後、1平方キロメートル15キュリーに汚染された区域の住民40万人が、着の身着のままでバスで強制避難させられた。トレンチの高濃度汚染水が家庭のバスタブ1杯で約10キュリーになる(1キュリー=370億ベクレル)。バスタブの1.5倍、約240リットルの汚染水を1キロメートル四方に散水すれば、チェルノブイリの「強制避難区域」と同じになる。この汚染水が何万トンとある。海に流して薄めるという行為がいかに馬鹿げているか分かろうというものだ。規制委員会の田中委員長は比較的低濃度の汚染水を海に流さざるを得ないと公言している。薄めて大量に流すことと、高濃度で少量流すことは、魚から見れば同じことだろう。

事故を起こせば「水を掛けることしかできない」技術が、どうして世界最高の技術なのか。その水の処理すらもまともにできない。震度7の地震がふたたび来て、あの応急処置でボルトでつないだ膨大なタンクのいくつかでも倒壊したら、もう人間は近づけない。

我々はもっと「絶望」すべきだ。「絶望」が足りない。何とかなると思っている。福島原発が何とかなるはずがない。IAEAですら「人類が経験したことのない危機」と言っている。「未経験の海洋汚染」が始まろうとしている。もっと真剣に絶望すべきである。

原発を”岩”に例えれば、まさにシーシュポスの神話である。


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