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事故が大きければ、政府は決して真実を知らせない(1)

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原発関係の本を3冊。

原発ホワイトアウト
『原発ホワイトアウト』は、現職のキャリア官僚が若杉冽のペンネームで書いた小説であるが、その内容は現職の官僚でなければ書けないリアルな内容である。リアルであるが故に小説という形式で書かざるを得なかったと著者も述べている。タイトルからは真保裕一の『ホワイトアウト』を想起させるが、真保裕一の場合はテロリストがダムを襲うのであり、こちらは北朝鮮のテロリストが新崎原発(架空の原発、柏崎刈羽原発がモデル)への送電線鉄塔を爆破するという設定です。

福島第一の事故の後、政府が脱原発線源をしたにもかかわらず、電事連、経済産業省などの官僚は原発の再稼働を既定の路線としていた。そして民主党が大敗して自民党政府となるや、そのいとがあからさまに表に出てくる。電事連の常務理事は、これからの課題として、

  1. 再稼働(追加工事の猶予の期間、新崎県知事対策)
  2. 電力システム改革の阻止(発送電一貫体制、原発の堅持)
  3. 世論対策(料金値上げの容認)

を手帳に記すのだった。電事連の豊富な資金(任意団体だから会計検査院を恐れる必要がない)を使って、落選議員の関連会社顧問への再就職などの手を着々と打ってくる。新崎県知事の賄賂の疑惑を報道させ、検察庁長官を動かして逮捕させる。元女性アナウンサーが原子力規制庁の役人を籠絡させて、盗聴した件を突き止めて逮捕させる。これなどは特定秘密保護法が施行されたら、一般市民も簡単に逮捕されるのだという将来を暗示しているかのようです。

知事逮捕後の業務を引き継いだ副知事は原発の再稼働を容認し、ある豪雪の日に、テロリストが送電線鉄塔を爆破して、原発はメルトダウンになる。市民は逃げ惑うが道路は渋滞、高速道路は事故で身動きが取れない。そして・・・・・。

福島原発事故は、起きてしまったものはしかたがない。これからはより安全に原発を稼働させることが必要だ。そうでなければ、日本の経済が成り立たない。というのが彼らの論理だが、その底には、自分の今の立場、経済的にも社会的にも優遇された立場を捨てることなど思いも付かないという本音が見えます。

福島原発事故 県民健康管理調査の闇 (岩波新書)『福島原発事故
県民健康管理調査の闇』も、福島県知事や官僚、山下俊一らの「科学者」が、放射線による被曝の影響は無視できるほど小さい、との「結論ありき」で、
3.11後をどのように対応してきたのかが、徹底した調査報道で如実に示されている。毎日新聞に連載された記事をまとめたものであるが、福島県民健康調査
の正規の委員会の前に「秘密会」を毎回開いて、見つかった甲状腺がんが被曝と関係ないかことをどのように説明するか、その結論ありきで、その対応の方法だ
けを議論していたというスクープでした。

ここでも、被ばくはたいしたことはない、との結論にあわせて「科学的」にどのように説明するかが、彼らの最大の関心事であったことが分かります。(つづく)


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