3年前の奇跡


【日 時】2020年9月21日(敬老の日) 13:00~16:00(開場:12:45)
【参加資格】膵臓がん患者とその家族
【参 加 費】無料
【定 員】 100名
【内 容】
第一部 講演:佐藤典宏先生
   「膵臓がんの標準治療と代替医療~外科医の立場から~」
第二部 患者さん同士の交流会。コロナにも膵臓がんにも負けないぞ!

ウェブ会議ツール「Zoom」を使ったWeb交流会となります。
スマホだけで簡単に参加することができます。


詳しくはオフィシャルサイトで

9月20日9:00AMまで参加申込受付中です。
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東日本大震災から明日で3年になります。「福島は忘れられようとしているのではないか?」マスコミでもあまり取り上げられなくなりました。土曜日のETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図~福島原発事故から3年~」は良かったけど。人々の記憶が薄らいでいるようです。セシウム-137の半減期は30年ですが、"記憶の半減期"は3年ではないかと危惧しています。

福島の避難者がまだ14万人いるのですが、偶然の幸運が重ならなければ、あのとき首都圏の2000万人が避難生活をしていても不思議ではなかったのです。そのことをもう一度思い出しておこうと思います。

東京電力福島第一原発の事故で日米両政府が最悪の事態の引き金になると心配した同原発4号機の使用済み核燃料の過熱・崩壊は、震災直前の工事の不手際と、意図しない仕切り壁のずれという二つの偶然もあって救われていたことが分かった。4号機の燃料の冷却に役だった水の相当量は、東日本大震災発生4日前の3月7日に外部に抜き取られる予定だったものの、改修工事の不手際で工程が遅れ、その結果として燃料貯蔵プールのそばに大量に存在しており、意図せざる仕切り壁のずれでできた隙間を通ってプールに流れ込んでいた。原子力安全・保安院の幹部の一人は「何かを人為的にやってそうなったのではなく、たまたまだった」と話している。

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日本全体、いや北半球全体がカタストロフィーを免れたのは偶然に偶然が重なった結果だったのです。2011年3月15日の午前6時過ぎに4号機の原子炉建屋が水素爆発を起こしました。定期点検中の4号機には、炉心には核燃料はなかったのですが、その上の貯蔵プールに1331体の使用済み核燃料が貯蔵されていたのです。

地震と津波によって全ての電源を失い、冷却機能を喪失した貯蔵プールの水は沸騰し、もうもうと水蒸気をあげている映像がテレビに流されたことを記憶しているでしょう。

自衛隊のヘリによる空中からの散水、東京消防庁のハイパーレスキュー隊による注水が行われました。しかし、決定的だったのは実は偶然のできごとだったのです。地震の4日前に終わっているはずの工事が手違いで遅れ、そのために原子炉ウェルとDSピットに大量の水が蓄えられていたのです。しかも、水が漏れないように仕切ってある仕切り壁に意図しないずれがあり、多分地震の揺れによってさらにずれて、これらの水が貯蔵プールに流れ込んでいったのです。米国は無人偵察機などからの情報によって早い段階から4号機の危険性を知っていました。日本が滅ぶかもしれないと予想していたのです。

水素爆発によって4号機の屋根が吹き飛んだことも幸いでした。上から注水できるようになったからです。

朝日新聞の2012年3月8日付及びそれに加筆した「震災4日前の水抜き予定が遅れて燃料救う 福島第一原発4号機燃料プール隣の原子炉ウェル」には、その間の事情が述べられています。

当初のスケジュールでは、取り出しを終えて、3月3日にDSピットと原子炉ウェルの間に仕切りを入れ、3月7日までに原子炉ウェルや圧力容器の水抜きを完了し、その後、ウェル経由で炉内に作業員が入り、5月ごろに新しいシュラウドの据え付けなどの作業を行うはずだった。

ところが、東電によると、シュラウド切断に使う工具を案内・制御するのに必要な「治具(じぐ)」の寸法が圧力容器のサイズに合わず、これを現場で改造しなければならなくなった。このため、3月11日の時点で、シュラウドの取り出しは終わっておらず、水抜きは3月下旬に17日ほどずれ込む見通しとなっていた。「工期が遅れたことによって原子炉ウェルに水が張られた状況だった」と東電は説明している。

いくつもの偶然の重なりと、現場の作業員たちの文字通り命がけの奮闘によってこの程度の(と言っては福島の被害者から叱られるだろうが)事故で済んだのです。奇跡的な幸運の結果だということを忘れてはならないでしょう。

しかし、安倍政権は「安全が確認された原発は再稼働をする」として早急な再稼働に突き進んでいます。原子力規制委員会の田中俊一委員長でさえも「新基準をクリアしたからといって、それは事故が起こらないということではない」と言っているのです。

電力不足が心配だから原発も一定程度は必要だという意見もあります。しかし今、電力は足りているのです。電気料金が上がるから・・・。いや、それは原発が止まっているからではなく、アベノミクスによる円安の影響の方が大きいのです。電気椅子に座らされて、今にもスイッチが押されるかもしれないときに、「椅子の座り心地が悪い」と言うようなものです。

再びあのような地震に襲われたら、同じ事故が起きることはまちがいありません。プラントに無数に走る配管が、M9の地震でどこも破断しなかったことはあり得ない。原発に限らずプラントの現場を知る人間なら自信を持って言えることです。

2000万人もの人間が避難できるはずがありません。そのときには真っ先に弱者が犠牲になるでしょう。弱者とは子ども、老人、病人です。人工透析をしている人、寝たきりの老人、障害者。がん患者も抗がん剤の投与が受けられなくなるでしょう。手術の予定も大幅に延期され、手遅れになるやもしれません。

何が大切なのか、経済成長ですか、お金ですか、命ですか。原発がなければ経済成長できませんか、いやそれよりも、経済成長は豊かに暮らすためになくてはならないものなのですか。


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