東日本大震災4年目

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高度9000メートルから国道6号を望む =福島県沖で、本社機「おおたか二世」から(小沢徹撮影)  
闇に包まれた町の中、照明で浮かび上がる東京電力福島第一原発(手前)。その横を国道6号を走る車のライトが南へ続く。はるか向こうで首都圏の光が夜空を照らしていた。

東京新聞の今日の一面からお借りしました。被災地は闇の中、首都圏だけが煌々と潤っている。


スマホのアラームが鳴った。14:46分「黙祷」とGoogleカレンダーに設定してある。あれからもう4年、当時の記憶が鮮明に甦る。

3.11の当日、勤務先のビルは激しく揺れて、エレベータは止まった。向かい側の高いビルはしなやかにゆっくりと揺れていた。地震が収まる前に自宅に電話をした。まだ回線が混んでいなかったらしく、すぐに繋がった。妻が「ピアノが動いて、メル(愛犬)が怖がっていた。屋上の物置の扉が外れて倒れている」との被害状況。この程度ですんだ。

長男は歩いて帰ってきた。娘は途中の品川付近でやっと携帯がつながり、同僚と二人で歩いているから迎えに来いという。落合う場所を決めてからカーナビで渋滞を避けながら迎えに行った。同僚を川崎大師近くまで送って、大渋滞の幹線道路を避けながら2時間かけて自宅まで帰ってきた。

管元総理が、津波の被災地を捨て置いて、自衛隊のヘリで福島第一原発に向かったというニュースを見て、これはメルトダウンだろうと思った。何はともあれ、米と水を買いにいき、ガソリンは満タンにした。ガムテープも買って、窓などを目張りして放射能プルームに備えようと考えた。幸い、大田区には高濃度のプルームはやってこなかった。

今から考えると、偶然の幸運が連続しただけのことだった。一方で福島県を初めとする被災地は、いまだに約23万人が故郷を離れて避難している。震災関連死は3244人、行方不明者は2584人である。

この歴史的な大地震と原発事故で、少しは日本人の考えも変わるだろうと思ったが、私の予想と期待に反して、まったく変わっていないように見える。いや、むしろ3.11以前よりも悪くなっているのではなかろうか。

NHKを初めとしたマスコミの報道を見ていると、被災地では着実に復興が進んでいると印象づけたいように思える。女川の高台移転工事用のベルトコンベアを執拗に見せられた。本当に復興は進んでいるのか。仮設住宅に住んでいる方がまだ8万5千人もいる。阪神・淡路大震災では4年過ぎてこのようなことはなかった。岩手県では被災した15の小中高校のうち13の小中学校が仮校舎や廃校利用のままであり、宮城県では15の小中学校が仮設校舎のままだと朝日新聞が報じている。一方でゼネコンが潤う土木工事は大規模にやられている。復興予算が使い切れないで余ったというのに、学校の校舎すら満足に建設されていない。その復興予算の一部も、自衛隊のヘリの修理に使っただとか、沖縄県の道路整備にあてたという。

官僚とゼネコンにとっては「千載一遇のチャンス」の金儲けと利権獲得の到来なのだろう。どうせ過疎化して老人だけの町になるのに、予算など使う必要はないということか。いずれ福島原発周辺を「最終的な核廃棄物置き場」にするつもりだろう。いや、使用済み核燃料と高濃度核廃棄物すら置くつもりでいるのかもしれない。

将来がんになる心配よりも、今美味しい物を食いたい。ストレスなんかはリポビタンでなんとかやり過ごして、過労死を覚悟で出世をしたい。同じことだ。日本人は、将来起きるかもしれない万が一の事態よりも、目先の、今日の美味しいものが大事なのだろう。原発が稼働しなければ仕事がない。これもよく分かる。個人の力、地域だけの努力では解決できない問題だから、政治の出番だ。しかし安倍政権は再稼働に突き進んでいる。3.11は大きな不幸だが、その後に安倍政権を選んだことがさらに不幸を積み重ねた。

日本人の武士道と大和魂は死んだ >>>>黙祷<<<<


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東日本大震災4年目” に対して1件のコメントがあります。

  1. otak2010 より:

    大変、同感できるエピソードでした。私も被災した一人ではあります。

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