増える、がん患者のためのSNS
膵臓がん患者のためのSNS、PanCafe.netを立ち上げてから5ヵ月あまりが経ちました。会員は150名ほどになり、ますます活発になってきました。
2014年のQLifeの調査によると、約半数の人が「がん情報が不足している」と感じているそうです。しかし、自分が情報を発信したことがあると応えた人は、9人に1人。4人に1人は「発信したいと思ったが実際にしたことはない」と答えています。
しかし、調査から5年が経ち、そうした状況が変わりつつあるようです。
スマホの普及もあって、がん患者や家族がブログやSNSで簡単に情報を発信できるようになってきました。そして、がん患者を対象としたSNSも次々に立ちあがっています。
- 5Years
- キャンサーペアレンツ
- アフラックの「tomosnote」
- 膵臓がん患者を対象にした「PanCafe.net」
PanCafeもその一隅に付け加わっています。世の中の流れでしょうね。
それぞれ専門家に依頼して、時間をかけて構築したサイトのようで、お金もかかっているのでしょうね。その点PanCafeは、わずか10日で構築し、自前でつくったので開発費用はゼロ。ドメインの維持費とレンタルサーバー代程度です。
凝ったデザインは採用していませんが、必要充分な機能は詰め込んでいます。なによりもわかりやすくて使いやすいことを第一に考えてつくられています。
最近また新しいがん患者のためのSNSが立ちあがっています。こちらは、日本対がん協会が運営する「サバイバーネット」です。
1年の開発期間をかけて、プロがつくっただけにデザインもこなれています。グループが作れることや、検索機能が豊富なこと、「友達」をつくって連絡ができるなど、PanCafeと似た機能が多くありますが、本名や生年月日の登録が必須になっている点は、敷居が高いかもしれません。
5Yearsの足りないところ、不満なところを解決しようとする意識が感じられます。
まだ試験的なデモ段階のようですが、どれだけの会員を集められるか、注目です。
PanCafeは膵臓がん患者だけのSNSですが、これまで乳がん患者を対象としたものはありましたが、長期に続けているSNSはなさそうです。
それぞれのサイトを回ってみましたが、欲目かもしれませんが、「PanCafe」が一番活発に情報発信や交換をしているように見えます。