2019-06「膵臓がん患者と家族の集い」参加者コメント(3)

【場 所】京急本線 京急蒲田駅東口から徒歩3分、JR蒲田東口から徒歩13分 大田区産業プラザ3階 特別会議室
【対 象】膵臓がん患者とその家族、遺族
【参加費】1,000円(会場使用料及び資料代)
【定 員】 80名
【内 容】
●講演:押川勝太郎先生「がん治療の心得は登山と同じと知ってましたか?~トラブルを織り込んだ先読み能力が寿命を伸ばす~」
●患者さんどうしの情報交換会~フリートーキング
オフィシャルサイトはこちら
申込み受付を始めました。
次回の『膵臓がん患者と家族の集い』は、6月22日(土)に開催します。

川畑のぶこ氏
NPO法人 サイモントン療法協会の川畑のぶこ氏による講演:がんと心の関係~サイモントン療法による癒やし~を予定しています。
また、今回の開催には次の方の特別参加も予定しています。
- 腫瘍内科医:押川勝太郎医師
毎回参加されている押川先生は、YouTubeでがん情報を発信するユーチューバーです。ブログでも積極的に患者に役立つ情報を発信されています。
参加申込者のコメントから
2016年4月の手術時に多発肝転移もありましたが、膵臓の腫瘍は切除でき、術後に肝転移に対しFOLFIRINOX療法での治療を開始。転移消滅→再発を繰り返し、現在は肝臓・肺・腹膜に転移。19年1月よりアブ+ジェムに変更になり、肝機能低下と薬疹のため1投1休で治療中。同じ病気だから分かり合える皆さんとお話をして、パワーを蓄えたいです。よろしくお願いします。
術後3年あまりになりますね。転移がありながらも、抗がん剤の用量を減らして上手に治療を続けているようすが伺えます。皆さんへの励みになりますね。治療への心配事、生活の上での悩みなど、同病の仲間と考えを交換して、勇気をもらってください。
前回4月に申し込みをしましたがやむをえず参加できず、今回初めての参加となります。家族の協力を得る方法、気持ちやモチベーションの保ち方など情報をいただきたいです。よろしくお願いいたします。
患者の気持ちも揺れ動きますし、それに対して家族はどう接すれば良いのかと、戸惑うこともあります。家族だからこそ強く当たったりもしますね。同じ悩みを多くの方が抱えています。忌憚なく話せば、きっと気付きがあると思いますよ。
「どれだけ生きたか」よりも「どう、自分らしく生きたか」を重視して、今自分でできることを頑張っています。父を肺がんで亡くし、終始緩和ケアで在宅で看取った遺族でもあります。家族や介護者との意見のすり合わせ・集いの参加者との情報交換・主治医・看護士・薬剤師との円滑なコミュニケーションが自分の最善の治療へ導く近道と考えます。
治療で長く生きることよりも、家庭の中での自分の「役割」をよく考えて、QOLと家族との時間を大切にした治療を選択している方です。予後の厳しい膵臓がんだからこそ、自分の価値観をはっきりさせることが大切になってきます。たくさんの気付きをいただけるような、すばらしい生き方を選んでいる方ですので、じっくりとお話を伺ってみてください。きっと、これまでと違った気付きがあるはずです。
現在、抗がん剤(FOLFIRINOX)治療と併用して免疫療法等を受けており、近日中に丸山ワクチンの投与も始める予定です。今後、仮に原発巣が縮小して転移巣が一定程度消失した場合、適用可能であれば外科手術やナノナイフ等の局所治療をはじめ、幅広い可能性を探りたいと考えています。ついては、ステージⅣから局所治療等を行った方がいらしたら、QOLを含めて情報をいただけると幸いです。
ステージ4から、腫瘍が縮小して手術ができた方は、毎回たくさん参加されています。今回も同様だと思います。事前に参加者名簿を送付しますので、めぼしい方を探しておくことができますよ。これといった方が見つからないときは、サポーターにお尋ねください。また、NPO法人「丸山ワクチンとがんを考える会」の丸山達雄氏も参加して、皆さんからの質問にお答えしてくださいます。なんなりと疑問をぶつけてください。
手術の後、抗がん剤TS1が副作用のため使えませんでした。次善策としてジェムザールの使用について選択を迫られましたが、不使用を選び、現在、補助的抗がん剤治療は受けていません。ジェムザールを始めた方がよいタイミングについて、また、こうした状態で薦められる治療法について知りたいと思っています。
TS-1が使えなかったのは残念ですね。しかし、ジェムザールでも一定の再発予防効果はありますよ。12年前の私の場合、術後補助化学療法で使える抗がん剤はジェムザールしかありませんでした。それを半年間投与しました。ひどい副作用は感じませんでした。術後既に半年経過していますが、早く始めればそれだけ効果が増すと思います。ただ、実際の再発予防効果は20%程度ではないかとも言われていますね。