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がん患者の新型コロナウイルス対策

危機的な状況ですね。感染者数が指数関数的に増えています。

昨日は1日で200人の新たな感染者が発生しました。倍々ゲームで増えていくに違いありません。

国立がん研究センター中央病院において、看護師2名が感染したと報じられています。

このようにして医療崩壊になるのでしょうか。医療崩壊によって新型ウィルス感染者が治療を受けられないというだけではなく、病床が足りなくなるために、他の疾患、がんも同じですが、他の疾患を持っている患者の治療ができなくなる。それが一番心配です。

こうした未曾有の危機に、がん患者はどのような対策を考えておけば良いのでしょうか。現在分かっている範囲でまとめてみました。

YouTubeでも同じ内容を発信しています。

覚悟を決める

一つには全員が感染するんだという覚悟です。自分も保菌者になるという覚悟です。

二つ目にはこのウイルスの戦いは1年は続くだろうという覚悟です。

そして社会的あるいは経済的混乱によって、失業・倒産・解雇などが多発します。経済が崩壊すると同時に医療崩壊が始まります。

そうした中でどうやってがん治療を続けていくのか、続けることができるのか。

このような歴史的な事態においては、これまでとは考えを変えなければなりません。

現状のままでがん治療を続けることが果たしていいのかどうか。続けられるのか。激動の時代には自分も変化する覚悟が必要でしょう。

病床が不足すれば、治らないがん患者よりも、若い患者、回復の可能性のある患者に医療を提供する=トリアージ が現実のことになるでしょう。

がん患者は致死率 7.6%に驚かない

2020年2月28日に公開された Who と中国のコロナウイルス病に関する合同ミッションのレポートです。

このレポートによればウイルスに感染した患者全体の死亡率は3.8%、基礎的併存疾患のない患者に限りれば1.4%でした。がん患者 7.6%、心血管疾患の場合は13.2%、糖尿病9.2%、高血圧8.4%、慢性呼吸器疾患が8.0%です。

がん患者だけが特に致死率が高いというわけではなさそうです。しかし、全体の致死率の2倍ほどになっています。

でもね。がん患者にとっては「今更」でしょう。膵臓がんの10年生存率が5%ほどですから、コロナウイルスの致死率が7.6%と言われたって、驚くことじゃない!

個人としてはそうなるが、得体が知れない。どこまで拡大するかがわからないのが恐怖心を起こしている。集団としては5%の致死率は大問題。

重症化しやすいのは

次のグループは重症化しやすいことがわかっています。

  • 喫煙歴がある
  • 上にも触れたように、既往症として糖尿病、高血圧、呼吸器疾患など
  • 高齢者(70歳以上?)
  • 半年以内の抗がん剤治療歴、治療中
  • 手術直後

基礎体力が弱く、免疫機能が低下しているほど重症化しやすい。

ASCOの対策

様々な組織が、がん患者向けの対策を出しているが、ASCOのものが最も網羅的です。

ASCO Coronavirus Resources

COVID-19 Patient Care Information

現時点では、がん患者の化学療法または免疫療法の変更または差し控えを支持する直接的な証拠はありません。したがって、日常的に重要な抗癌または免疫抑制療法を差し控えることは推奨されません。 治療の遅延または中断から生じる可能性のある潜在的な害と、COVID-19感染の予防または遅延の潜在的な利点とのバランスは、非常に不確実です。 治療が遅れたり、変更されたり、中断されたりした場合のがん再発のリスクなどの要因を考慮して、臨床的決定を個別に行う必要があります。

  • がん患者は感染するリスクは高いか?⇒ 増加は確認できない
  • 感染すると重症化することは確からしい
  • N95マスクは必要性が確かではない
  • 手術、治療、放射線を遅らせるべきか? ⇒ 個別に主治医と検討する
  • 再発のサーベイランスは? ⇒ 医療資源が限られている現状では、乳がんのマンモグラフィーなど、癌腫によっては遅らせるべき。
  • 予防的抗ウイルス療法:免疫抑制患者におけるCOVID-19の予防的抗ウイルス療法の使用に関する証拠や公表されたガイダンスはありません。

アメリカ国立がん研究所(NCI)

コロナウイルス:がん患者が知っておくべきこと

  • がんにかかっている場合、COVID-19に罹患したり死亡したりするリスクが高くなりますか?ある種のがんや化学療法などの治療法は免疫系を弱める可能性があり、COVID-19を引き起こすウイルスであるSARS-CoV-2を含む感染症のリスクを高める可能性があります。 化学療法中は、感染のリスクが高まる場合があります。

    癌を含む深刻な慢性健康状態の成人と子供は、COVID-19などの伝染病からより深刻な合併症を発症するリスクが高くなります。

  • がんにかかった場合、どうすれば身を守ることができますか?
    現在、COVID-19またはそれに対する特定の治療を予防するワクチンはありません。 病気を防ぐ最善の方法は、ウイルスにさらされないようにすることです。 COVID-19を避けるための予防策は、インフルエンザ(インフルエンザ)などの他の伝染性呼吸器疾患と同じです。
    米国疾病対策予防センター(CDC)は、呼吸器感染症の拡大を防ぐために、次のような日常的な予防策を推奨しています。
  • 大規模な懇親会や病気の人との密接な接触を避ける
  • ハンドシェイクなどの不必要な人と人との接触を避けます
  • 目、鼻、口には触れないでください
  • 特にトイレに行った後は、石鹸と水で20秒以上頻繁に手を洗ってください。 食事前に; 鼻をかんだり、咳やくしゃみをした後
  • インフルエンザワクチンを入手する

米国疾病予防管理センター(CDC)

  • 数週間分の医薬品と備品を持っておく
  • 外出を控える
  • 人混みを控える
  • クルーズ船や飛行機での旅行を控える
  • 通院は感染リスク⇒ 経口抗がん剤への変更(可能なら)
  • 治療の延期、中止を相談する⇒ 前立腺がん、甲状腺がんなど
  • 好中球が減少すると感染しやすい
  • 治療を遅らせるリスクと感染リスクの比較して評価

日本臨床主要学会

一般的対策

一般的対策を、マインドマップの部分マップで表示。

  • 通院は心配なら公共機関でなくタクシーか自家用車で
  • 徹底した家庭内消毒(ハイターで次亜塩素酸ナトリウムを作る)
  • 十分な睡眠と食事、適度な運動で体力を維持する
  • 毎食後の歯磨きで口腔内を清潔に

引きこもらずに、積極的に外出し紫外線を浴びよう。基礎体力のあるなしが感染の重症化を左右する。動かないとフレイルになるリスクが高まる。

コロナに感染しなくても、寝たきりになるのは避けたいでしょ。


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