サイトアイコン 残る桜も 散る桜ー膵臓がん完治の記録

久留米大学 公開講座「がんを生きる」の報告

久留米大学ペプチドワクチン事務局のウェブに、3月27日に開催された市民講座「がんを生きる」の報告が詳細に載せられています。先生方の臨床報告の後、会場からの質問やそれに対する回答も詳しく載せられており、WT1ペプチドワクチンに関心のある方には非常に参考になると思います。

たとえば会場からの費用に関する質問に対しては、12回なら108万円くらいと、具体的です。

膵臓がんに関しては、「消化器がん患者とともに」に由谷茂先生のPowerPointデータが載せられております。20例のうち、奏功5例、不変10例、憎悪5例ということで、前立腺がんや大腸がんに比べて良い成績とは言えないのは仕方のないことかもしれませんね。グラフを見る限りでは中村教授らの成績と同等かなという感じがします。CTL(細胞障害性T細胞)が誘導されているかどうかは、直接確認できないから、抗体生成の増加と生存期間に相関があるので、CTLが誘導されているのであろうという解釈ですね。 実際にCTLががん細胞を攻撃しているかどうかは推測でしかないということです。

膵臓がんに関しては『大腸がんや膵臓がんなどでは抗がん剤をずっとやってきて、抗がん剤が効かなくなったからペプチドワクチンをお願いしますという方が非常に多いです。そういう方を引き受けると、最初に、今ある免疫力がどのくらいあるかというのがある程度、抗体価というものをみることで数字で出てくるんですけれども、そういう方々の数字は非常に低いのです。抗がん剤を長く、多いのが半年とか一年、膵臓がんでいうと一年間抗がん剤を続けている方は非常に抗がん剤が効いている方なんですね。だけれども、一年間抗がん剤を打ち続けることでかなり免疫力が下がっている。下がっている方の免疫を上げるのが大変なんですね。我々としては、もっと症例を重ねていかないと申し上げられませんが、もうちょっと早い時期から免疫療法と抗がん剤を併用していったらもうちょっと早く免疫力が上がって、その方の生存にワクチンが寄与するのではないか、と考えているところです。』と早い時期のワクチンが有効だと強調されています。

許可なく掲載は不可と書かれているので、これ以上は紹介できませんが、

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となっています。

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