サイトアイコン 残る桜も 散る桜ー膵臓がん完治の記録

中村祐輔教授講演会

22日の講演会に参加しました。目黒駅から東大医科研まで歩いて行く途中、自然教育園のとなりの公園で一本だけ咲いている桜を見つけました。ソメイヨシノではないでしょう。早咲きだから河津桜? 色からすると小彼岸桜? 種類は分かりません。
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東大医科研の1号館前も、気の早い春の訪れが来ていました。

注目の講演ですが、会場には座りきれないほどの聴衆が集まり、立ち見の人もでるほど。しかし、内容は私の期待したものではなく、これまでの中村教授の研究の集大成を一般向けに易しく解説したものでした。その研究成果からすれば、当然すばらしい結果になるはずですが、先日のオンコセラピーの、「がんワクチンの有効性は証明できず」との乖離を説明してはいただけませんでした。テレビカメラが2台入っているので話す内容にも限界があったのでしょう。

講演内容はこのブログでも紹介を超えるものではないので省略しますが、千葉徳州会病院の臨床試験で一人の長期生存例があるのは、ペプチドワクチン単独の投与であり、抗がん剤との併用ではなかったことが影響しているのではないかと思いました。

中村教授も講演の中で政府と官僚を激しく批判するとともに、抗がん剤で痛めつけてからペプチドワクチンを投与しても効果が小さいと強調していました。先の「有効性証明できず」との発表もそれが一番大きな原因でしょう。分かりきったことですが、日本の法律上では抗がん剤と併用でないと治験がなかなか認められません。この点でも欧米に後れをとっているというのが中村教授が怒りをもって強調していた点です。

一つ希望の持てる内容は、東大病院長の挨拶で、「先日がんワクチンのCaptivationネットワークの会議があり「熱気に溢れていた」と紹介されたことです。臨床試験を行っている医師はこのワクチンに大きな希望を持っているのだろうと推測できます。

4月からの40施設はまだ公になりませんが、この58のCaptivationネットワークの病院のほとんどが対象になるのだろうと思います。

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