サイトアイコン 残る桜も 散る桜ー膵臓がん完治の記録

今日からインスリン注射

月曜日の血液検査の結果、C-ペプチド値(CPR)が0.8ng/mL(基準値 0.8~2.5)
空腹時血糖値が199mg/dLでしたので、CPI=0.8/199*100=0.4

つまり、私の膵臓はインスリンをほとんど出していません。手術で残ったわずかな膵頭部から、これまではインスリンを出していたのですが、もう限界のようです。まぁ、9年半よく頑張ってくれました。

体重の減少はこれが原因ですね。

このようなインスリンの働きができていないから、肝機能も少し悪くなり、筋肉が減少し、脂肪がつくれないわけだ。

CPI(C-ペプチド インデックス)に関しては、

CPI<0.8:インスリン治療が必要
0.8<CPI<1.2:インスリン治療をした方が良い
CPI>1.2:食事・運動療法と経口薬でコントロール可能

との、富山大学戸邊一之先生の試験データがあります。

私の場合0.4なので、躊躇なくインスリン注射を受入れました。

しばらく膵臓を休ませたらインスリンから離脱できる可能性は訊いたのですが、「通常の2型糖尿病患者でも離脱できるのは20%程度、あなたの場合は膵臓がほとんどないのだから、期待はできないだろう」との説明でした。ただ、「あなたには予想外の幸運がつづいているから、絶対にないとは言えないね」とのこと。

一生インスリンのお世話になるわけです。膵臓を全摘した方は直ちにインスリンのお世話になるのですから、10年近くそれを延ばすことができことを幸運だと受け止めるべきでしょう。

インスリンは持効型の「トレシーバ注 フレックスタッチ」を使うことに。つまり、基礎インスリンを補ってやり、食後にはこれまで通りグルファストを服用して食後の高血糖を押えることになります。

取りあえず4単位から初めて、朝の血糖値を見ながら増減していきます。

過去の血液データを見ると、朝の血糖値が1年前には120~130位で推移していたのが、最近は160~200です。体重が右肩下がりになったのが、ここ半年くらいですから、1年~6ヶ月間で膵臓が音を上げたのでしょう。

その間食後高血糖によるグルコース・スパイクが続いていたわけで、続けていると動脈硬化からの脳卒中、心疾患になるリスクが高くなります。がんの再発のリスクも高くなる。

私は100歳まで生きてがんで死ぬのが理想だから、がんは良いが、脳卒中で寝たきりは御免被りたい。インスリン注射はがんのリスクも高めるが、それは想定の範囲内。

インスリンで「生かされるままに、生きていく

しかし、低血糖には要注意です。

 

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