サイトアイコン 残る桜も 散る桜ー膵臓がん完治の記録

人体実験中・・だけど不思議だなぁ?

「膵頭部しか残っていないがん患者の、理想的な血糖値管理方法に関する人体実験」を実施中です。

棒グラフは体重、折れ線グラフは空腹時血糖値を表しています。四角囲った数値はインスリンの投与量です。

10月頃から体重の減少が止まらないが原因が不明でした。それまではすい臓がんを切除した患者としては血糖値管理は良すぎるほどでした。

しかし、残された膵頭部のβ細胞も疲れ切って、もうインスリンを分泌する力が残っていないのでしょう。体重減少が止まらなくなったのは、グルファストなどの薬を服用して鞭で叩いても、「もうインスリンは出せません」となったわけです。

そこで、12/2から持効型のインスリンを始めました。最初は4単位から徐々に増やして12単位まで。それとともに空腹時血糖値も徐々に下がってきます。正月のあいだ少し上がったのは仕方がないけど。

そしてなによりも体重が増え始めた。インスリンが効いて栄養分がきちんと脂肪や筋肉になってきたのです。

しかし今年になって、空腹時血糖値が100を切るようになってきました。下がりすぎによる低血糖が心配になる。そこでインスリンも2単位づつ減らして、いまは8単位です。それでも血糖値は95mg/dLです。

持効型のインスリンを投与して基礎インスリンを補った結果、疲れ切っていたβ細胞が全力を出す必要もなくなって、また能力が盛り返してきたのか? インスリンを減らしても血糖値が下がってきたのは、そのように解釈できるのではないか?

しかし、人間の身体って不思議ですねぇ。人体実験もおもしろい!!

もう少し膵臓を休ませてあげれば、もしかするとインスリンから離脱できるようになるかもしれない、という淡い期待もある。無理は禁物だが。

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