闘病記『ステージⅣbからの脱出』

園田医師の最初の言葉が「私の治療法は標準治療ではないよ」というものでした。

当時の甲南病院のサイトには次のように書かれていました。
「下町ロケット」のごとく、革新的なアイデアに職人的な技術を加味した治療でがんの根治を目指します。

進行固形腫瘍に対する治療戦略として、次のように基本的な考え方をあげています。

1.寛解導入療法:固形がんは薬剤感受性が悪いので、治癒する前に薬剤耐性を獲得します。多剤併用、2週間ごとの集中治療と、がん腫により薬剤耐性克服剤の併用を行います。
2.局所療法:固形がんは治療後も縮小したがん細胞の塊が残存します。手術・放射線治療・Aポートによる動注療法等の局所治療を追加します。
3.維持療法:固形がんは、がんの幹細胞が多いため数年後に再発することがあります。緩解後も外来化学療法を長期に継続します。
「標準治療ではないよ」という中身は水田さんの治療歴を読めばわかります。