サイトアイコン 残る桜も 散る桜ー膵臓がん完治の記録

医療従事者を守るためにPCR検査の拡充を急ぐべき

誰がPCR検査を抑制しているのか

このブログでは、以前から「PCR 検査を圧倒的に拡充する必要がある」と訴えてきました。

山中伸弥教授や中村祐輔先生らも同様の意見を述べてきました。

ところが、神奈川県医師会が「何が何でもPCR 検査はまちがい」だとし、できないし理由を並べ立てて発表していました。

PCR 検査の現状と将来のこと

しかし、ここに来て

等の動きが急速に出てきました。

医療従事者を守るためには、PCR検査を圧倒的に拡充することが必要です。

軽症者が PCR 検査を求めて医療機関に殺到すれば医療崩壊する、そういった理由から PCR 検査を抑制してきたのですが、現実はそうではありません。逆です。

PCR 検査をしないから、医療崩壊をしているのです

また PCR 検査を増やしたから医療崩壊をしたという国は世界中を見渡してもありません。

屋形船の感染者のなかで、濃厚接触者しか追跡せずに全員を検査しなかったから、永寿総合病院に屋形船の感染者が入院し、院内感染が起きたのです。

永寿総合病院の関係者は約2000人いたのですが、それらを全員検査できなかったから慶応大学病院へいった患者から院内感染が起きたのです。

一方で和歌山県の有田総合病院の場合は、知事が政府の指示を無視して全関係者を検査したから、コロナウイルスの拡散が終息したのです。

神奈川県医師会のブログの間違っている点は、希望者全員を検査しろと言ってるわけではないのにそういう風に話をすり替えて、それはできないんだと言っている点です。

高熱が四日続いても検査を受けられない。そういった現状があるのです。

医師会の社会的責任放棄

ドライブスルー検査をやるにしても N 95マスクが足りない、防具が足りないと言っていますが、だから検体採取の時に医師が感染する恐れがあるんだって言っています。

できない理由を探しているだけです。

しかしそうしたマスクや防護具の調達をし医療従事者を守るのは政府厚生労働省の責任でしょう。医師会は政府にその責任を果たすべく要求すべきだし、政府が動かないのであれば自らがマスクの調達をすべきです。

今が医師会が社会的責任を果たすべき時です。

ある仲介業者がネットで語っていますが、中国がマスクの輸出を解禁し大量の買い付けが可能になった。厚生労働省の担当者と折衝して1億枚のほどのマスクをの調達のができるようになったのだが、価格の折衝をするのに時間がかかりすぎる。即決ができないから買付ができないのだと暴露していました。

知恵を絞ればマスクも防護具も調達することは可能なのです。

政府と役人の「前例にないことはやらない」「責任を取りたくない」「不作為なら自分は安全」という意識が、今日の目も当てられないような事態を招いているのです。

全自動で一日7万5千件のPCR検査

今回の新型コロナウイルスは、見つかってわずか一週間でその遺伝子の解析ができています。

そしてスイスのロシュ社はの遺伝子解析をもとにして PCR 検査が全自動でできる装置、コバス 6800/8800シリーズというPCRの装置を開発しているのです。(ロシュ社の動画があります)

その装置をアメリカの FDA はすぐに承認しています。

米食品医薬品局(FDA)は新型コロナウイルス感染検査のスピードが従来に比べ10倍速い新システムを承認した。新型コロナ封じ込めの取り組みで、米国などでは検査能力の不足が重大な障害となっているが、この問題の解決を後押ししそうだ。
米FDA、ロシュの新型コロナ感染検査システム承認-検査速度10倍に - Bloomberg.com

人間は試験管をセットするだけ。あとは全自動で測定して4時間で結果がでます。

臨床検査技師も必要ありません。

日本の臨床検査技師がTwitterで「これ以上PCR検査が増えたら俺たちは死んでしまう」などと言ってたが、古い機械を使っているからですよ。全自動ならあなたたちは要らない。

ロシュ社の8800システムは1日に4128人、6800システムは1440人の検査が可能だといいます。

日本にも平成31年時点で33台納入されています。

PMDA(医薬品医療機器総合機構)のサイトにリコール情報として掲載されています。

(1)コバス 6800システム 23台 1440件/日
(2)コバス 8800システム 10台 4128件/日

が検査可能数ですから、合計すれば、74,400件/日 のPCR検査が可能なのです。これ以外にも大学などの研究機関には、たくさんのPCR検査装置があります。

人手がなくても動く機械がある。なぜこれらを活用しないのか?

コロナ対策もプレシジョン・メディシンとビッグデータで

時代は個別化医療、先進医療でしょ。プレシジョンメディシンですよ。

そしてビッグデータの活用です。ビッグデータを活用するためには大量のPCR検査が必要なんです。

これが新しい時代のウイルスとの戦い方です。イギリスもアメリカも日本を見限ってその方向に舵を切りました。日本だけが周回遅れです。

これって、がん治療の遺伝子治療でも同じ状況ではないですか?

専門家会議の尾身茂副座長、同メンバーの岡部信彦 川崎市健康安全研究所所長などの専門家が頑張っています。確かにこれまでは、WHOでもアジア圏において指導的な役割を果たしてきたのでしょうか、彼らの考えは20世紀の古い考え方、すでに時代遅れです。

今回の彼等の指導による日本のウィルス対策を見て、アジア圏では誰も彼らの言うことを聞くことはなくなるでしょう。

感染症対策は中国や韓国が完全に主導しています。

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