サイトアイコン 残る桜も 散る桜ー膵臓がん完治の記録

タイムドメイン(続き)

駅ビルで北海道物産展をやっていました。釜めしが美味しそうだったので買って帰って電子レンジで温めました。物産展のおじさんから「蓋を少しずらして3分間チンしてください」と言われてその通りにしました。

ウズラの卵が入っていたので、最初に箸を付けて口に入れ、噛んだとたんにドンという音とともに口の中で爆発。本当に爆発のようでした。黄身が全て口から飛び出して食卓の上に飛び散りました。家族はみんな大笑いしていますが、口の中はひりひりして鏡で見ると口内炎のように赤く、一部は白く爛れています。口を閉じていたら鼓膜が破れたかも知れません。

卵はチンしちゃいけないと知っていましたが、殻がなければ大丈夫かと思っていました。「3分間チンする」と言われたのですが、我が家の電子レンジは800W、通常は500Wが多いのでしょうから「500Wで3分間」という意味だったのかもしれませんね。


タイムドメインスピーカーの続きです。

CDの音がこんなに良かったのかと驚きの連続です。わずか5W+5Wのスピーカーから豊かな高低音が出てきますが、けっしてドンシャリの、無理に高低音を強調したような音ではありません。タイムドメイン理論そのものが、音をアンプの電気回路でどうにかするという理論ではなくて、スピーカーの構造で物理的に必要な音を発生するようになっているからです。

タイムドメイン理論を簡単に説明すると次のようになります。あらゆる音は全て単純な正弦波のの重ね合わせで表現することができます(正弦波に分解できるということ)。これはフーリエ変換といって高等学校の物理や数学で学ぶ内容ですね。高速フーリエ変換(FFT)によってリアルタイムの音の波形を正弦波で表わすことができます。

図のように左半分が「無音部」、右半分が正弦波の音の場合も、中段部の多くの音を合成することで作り出すことができます。従来のスピーカーはこの「周波数領域」理論に基づいてウーハーで低音部を、ツィータで高音部を出すようになっています。

タイムドメイン(時間領域)理論では、左の無音部では音は出さない、右の正弦波ではそのまま正弦波を出せばよい、という考えです。ごく単純に表現しましたが、由井氏の説明だとこのようになっています。

そのためにいろいろと工夫を重ねていますが、タイムドメイン理論の正しさは、音を聞いてみれば一目瞭然(一聴?)です。とにかく聴いていて疲れないスピーカーですね。気分が良いのですぐに眠くなります。ドンシャリのスピーカーではこうはなりません。マイクロソフトのビル・ゲイツをして「わが家の7000万円のオーディオより良い音がする」と驚嘆せしめたというエピソードがあるそうです。(ただしビル・ゲイツが試聴したのは、タイムドメインスピーカーの試作品だったという説)

従来のスピーカーでは女性のボーカルや英語のCDではさ行の音が強調されて破裂音のように聞こえますが、このスピーカーでは素直な発音に聞こえてきます。由井氏が挙げた特徴があります。

小音量でもはっきりと聞こえるので結果的にダイナミックレンジが広い音空間になります。

iTunesにAACフォーマットで記録した音を、BOSEとJupity301で聴き比べてみましたが、Jupity301では高音部・低音部が大きく損なわれていることがはっきりと分かります。BOSEではそこそこ良い音に聞こえるのですが、タイムドメインスピーカーでは明らかに音が劣化しているのが分かります。

そこでCDからiTunesに記録するフォーマットをAACから「Appleロスレス」に変えて記録のやり直しました。本当なら無圧縮のAIFFフォーマットが良いのですが、4GのiPodに6枚のCDアルバムしか入りません。Appleロスレスは可逆圧縮フォーマットで完全に無圧縮のデータに変換出来てしかも60%にデータ量を圧縮できます。BOSEのノイズキャンセリングヘッドフォンQuietComfort 3で聴くと、Jupity301と同じように豊かな音を楽しむことができました。

「されば人、死を憎まず生を愛すべし。存命の喜び日々にこれ楽しまざらんや」(徒然草93段)

こうして、徒然草の気持で存分に命を楽しんでいます。

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