サイトアイコン 残る桜も 散る桜ー膵臓がん完治の記録

膵臓癌にサイバーナイフ使用可能に

これまで頭部と頸部の腫瘍だけに限られていたサイバーナイフによる治療が、脊髄、肺、肝臓、膵臓、前立腺、腎臓などを含めたすべての体幹部腫瘍の治療に使用されることになったそうです。厚生労働省が6月に適用拡大を承認したため、今後はこれらの癌にも使用が可能になります。ただし、保険適用になるのは脊髄、肺、肝臓など、膵臓などその他の部位に適用する場合は自由診療となり、70万円くらいの費用となります。

いま私が治療方法と考えているUASオンコロジーセンターの四次元ピンポイントの定位放射線照射装置もライナック(線形加速器)とCTあるいはPETを使用したサイバーナイフの一種。保険適用になってくれるとありがたいのですが。

がん治療で「サイバーナイフ」適用範囲拡大

厚生労働省が6月にがんの放射線治療装置「サイバーナイフⅡ」の適用拡大を承認したため、これまで頭部と頸部の腫瘍だけに限られていたこの装置による治療
が、脊髄、肺、肝臓、膵臓、前立腺、腎臓などを含めたすべての体幹部腫瘍の治療に使用されることになった。東大医学部付属病院放射線科の中川恵一准教授ら
が7月24日、記者会見で明らかにした。

サイバーナイフは、呼吸などによって運動するがん細胞を、1ミリ単位で正確に追尾して照射することができる「追尾型定位照射」という特性を持っており、「痛みのないがん治療」「外科的施術を必要としない画期的な治療」として、1996年に日本で初めて導入され、現在国内ではその後継装置のサイバーナイフⅡが20台使用されている。

従来の放射線治療では、周囲の正常な細胞にも放射線が当たることで、肺がん治療後に肺気胸が発症したり、前立腺がん治療後に出血性腸炎が発症したりする副作用も見られたが、2004-07年までの世界のサイバーナイフⅡの臨床データ約800件中、副作用の報告例はゼロだという。また従来は、肺がんの場合は50-70回、前立腺がんは約50回の治療(照射)を必要としていたが、サイバーナイフⅡでは5回程度の通院治療で済むようになり、患者への負担が大幅に小さくなった。このほか、患者にとっては▽痛みがなく、麻酔を必要としない▽外科治療に比べてダメージが少ない▽治療後、すぐに社会復帰できる―などのメリットがある。胃、食道、十二指腸、大腸、小腸などの消化器官系のがん治療には使えないが、今回の適用拡大により、肺がんと前立腺がんの治療への効果が最も期待されているという。

治療費は、脊髄、肺、肝臓など保険が適用される部位の場合は約63万円だが、さらに高額医療費軽減措置が適用されるため、実質的な負担は約8万円。一方、膵臓、前立腺、腎臓などは保険適用外のため自由診療となる。国内でサイバーナイフⅡを販売する日本アキュレイの木梨峰夫社長は会見で、「さらに保険適用範囲が広がるよう申請していきたい」と語った。

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