サイトアイコン 残る桜も 散る桜ー膵臓がん完治の記録

花粉症の人は癌になりにくい

16日は倉敷に出張。6時20分に駅のホームに着くと、「京浜東北線は大森蒲田間でケーブル火災のため電車は止まっています」のアナウンス。急いで改札を出てタクシーで品川まで行き、予定の「のぞみ」に乗ることができました。東海道線も止まっていたようで、新幹線の車内はがらがらでした。


そろそろ花粉症の季節ですね。我が家の家族は全員花粉症には縁がないのですが、日本人の2~3割は花粉症だといわれています。
そんな煩わしい花粉症の方には、朗報があります。

花粉症を始め、喘息、アトピー性湿疹、食物アレルギーなどのアレルギー症状をもつ人々は、アレルギー症状のない人と比べて、すい臓癌、大腸癌、食道癌、胃癌、口腔癌、子宮体癌、脳腫瘍などの発症リスクが低下するという研究があるそうです。

例えば、花粉症の人は、すい臓癌のリスクが57パーセント低下して、最も一般的な脳腫瘍である神経膠腫の発症リスクが45パーセント低下するという研究報告があります。
米国のコーネル大学のポール・シャーマン (Paul Sherman) 氏らが、 The Quarterly Review of Biology 誌12月号に発表しています。

人体では毎日5千個以上の細胞が癌化しているといわれていますが、それら異常な癌細胞は免疫システムによって破壊されます。しかしこの免疫監視システムを逃れた癌細胞がどんどん分裂して、目に見える大きさになって「癌という診断」が下ることになります。

アレルギー疾患は、通常は無害な物質や刺激に対して免疫システムが過剰に反応するために生じます。アレルギー症状を持つ人は、過剰になった免疫反応が、通常の人よりはまめに癌細胞を破壊して、その結果癌のリスクが下がるのだろうということです。しかし、すべての癌に予防効果があるわけではなく、例えば、肺癌や乳癌などではこの予防効果はみられないそうですから、特定の部位に関連した未知の免疫メカニズムが関わっているのかもしれません。

免疫系は神経系(脳)について人間の身体で複雑なシステムです。脳と同じく、その研究はまだ始まったばかりであり、我々の免疫系に関する知識は初歩的な段階です。しかし近年精神神経免疫学の分野の研究はめざましく進歩しています。例えばスティーブン・ロック/ダグラス・コリガンによる『内なる治癒力』や、神庭重信の『こころと身体の対話』には、免疫系と脳あるいは心の相互関係の到達点が述べられています。免疫系は「複雑系」であり、人体は神経系・消化器系などの他の複雑系が、さらに相互に情報交換をしながら自律的に行動している『スーパーシステム』ですから、人類はまだその全貌を知り得ていないのです。

心の持ちようでがんの再発を抑え、完全治癒することができるのか?これは古くて新しいテーマであり、私にとっても一番に知りたいことです。

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