サイトアイコン 残る桜も 散る桜ー膵臓がん完治の記録

手術前後の腫瘍マーカーで膵がんの予後が予測できる

25日の講演の準備のためにしばらくブログの更新をサボっていました。準備万端とはまいりませんが、何とかなるでしょう。興味のある方は是非ご参加ください。

膵癌切除手術を行った症例を解析したところ、腫瘍マーカー「CA19-9」の数値が、予後を予測する重要な因子であることが明らかになったと、第64回日本消化器外科学会総会で、東北大学消化器外科学の元井冬彦氏がアンケートの結果として発表しています。
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切除前に四つの腫瘍マーカーの数値を調べたところ、このうちCA19-9の上昇度(測定値を基準値上限値で割ったもの)が最も高かった患者は222人だった。手術の前・後でのCA19-9値によって、陰性(-/-)、正常化(+/-)、非正常化(+/+)の3群に分けて調べたところ、生存期間中央値は腫瘍マーカーの上昇がなかった患者61人が全員生存だったのに対し、正常化群で787日、非正常化群で505日と明らかに短かった(p<0.0001)。

さらに、CA19-9値非正常化群では、術後の再発も正常化群の65%に比べて79%と高かった。術後の正常化の有無について、膵癌の病期別および組織型別にみたところ、特に相関はみられなかった。一方、切除前のCA19-9値を37~99
IU/mL、100~999 IU/mL、1000 IU/mL以上の3群に分けて検討したところ、術後の正常化の有無は明らかな相関を示した(p<0.0001)。

CA19-9の上限値は35.0ですから、陰性(-/-)とは、手術前後で上限値以下、正常化(+/-)とは手術後に上限値以下ということでしょうね。

私の場合、手術前のCA19-9が25.1、手術後が13.9でした。ですから陰性(-/-)に該当すると考えられるのですが、今回のレポートに照らすと生存期間中央値で生存していた61人に当てはまるということになります。術後の再発率でいえば、正常化群が65%、非正常化群が79%ですが、陰性群の再発率は書かれていません。当然65%以下のはずで、50%位かもしれません。

先月の検査でCA19-9が32.6でした。しかし白血球数とリンパ球がともに増加しており、免疫力が良くなっているという印象があります。今回のレポートとも合わせて考えると、良い方に向かっている気がします。

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