サイトアイコン 残る桜も 散る桜ー膵臓がん完治の記録

三春滝桜とカタクリの花

三春に行ってきた。城下町三春は、梅・桃・桜が同時に咲くことから名付けられたという。その名を裏切らず、町内では三つの春が同居していた。桜だけでも1万本以上あるらしい。至る所でピンクと白の花の競演に迎えられた。あいにくと土曜日の季節はずれの雪で、滝桜は2分咲きといわれていた。それも心配だし、日曜は大混雑だろうと予想して、鶴ヶ城見物だけして磐梯熱海温泉で一泊。30以上もの趣向の違った湯がある「華の湯」で温泉三昧。

翌月曜に滝桜へ向かった。携帯電話からスマートループデータを受信したカーナビに従って車を進めたが、「滝桜」の看板とは違う道を指示する。いわれるままに進むと、驚いたことに滝桜の駐車場への大渋滞を避けて、別のルートを指示していたらしく、他の車が並んで渋滞した反対方向から駐車場入口に到着した。おかげで並ばずに簡単に駐車できてしまい、申し訳ないやらありがたいやら。二分咲きといわれていたが、暖かい天気のせいだろう、みるみるうちに開花している様子で、5分咲きくらいになってきた。

「カタクリの里」ではちょうどカタクリの花が見頃だった。可憐な花で、先日の雪にも負けずに、堂々と咲いていた。

滝桜が満開でないのが残念で、 紅枝垂地蔵桜・五斗蒔田桜・不動桜・伊勢桜・忠七桜などの名の知られた桜もまだ蕾だった。往復700キロ走ったが、疲れたというよりも心地よい疲労感が残った。まだまだ元気ながん患者だ。

こうして好きな写真を撮って温泉三昧をしていられるのだから、これ以上の幸せはあるまい。再発や転移を心配したって始まるまい。がんであろうがなかろうが、今ここにある時間を楽しむこと。こんな生活が「がんに効く生活」なんだよとはっきり言える。来週もう一度行こうかなぁ。

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