サイトアイコン 残る桜も 散る桜ー膵臓がん完治の記録

大雪・温泉・河津桜

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土日にかけて伊豆への一泊温泉旅行。御殿場に近づくにつれて雪が激しく降り出してきました。東名を沼津で降りて、沼津港の魚市場にある「魚がし鮨 港店」で昼食。評判の店らしく30分の順番待ち。「魚がし にぎり」を注文したが、新鮮でネタの大きな鮨、美味いのだが食べきれないで少し残した。沼津からは修善寺道路を経て南下、伊豆市から土肥温泉へ抜ける船原峠越えだ。雪の降りしきる峠は、すでに積雪30㎝ほどで一部はアイスバーンになっている。普通タイヤを履いた車があちらこちらで立ち往生したり、慣れないチェーンの装着に四苦八苦していた。スノータイヤを履いた私の車は、それらを横目にすいすいと峠を越えた。前日さんざん迷った末にタイヤを交換したが、その甲斐があった。

土肥から黄金崎に立ち寄って西伊豆海岸を走って松崎をめざす。今日の宿は大沢温泉の依田之庄。

依田氏一族は平安末期の信濃源氏をその祖先とするそうだ。木曾義仲が戦に敗れると、依田一族も各地に散っていった。南北朝の頃、飛騨国の依田義胤が伊豆に城を築いたのが今の依田家の先祖といわれている。明治8年、松崎に製紙工場を起こし、翌年には大沢の自宅内に工場を移した。品質の良い「松崎シルク」の名は世界中に広まった。これが現在の大沢温泉ホテル 依田之庄である。当時は伊豆の温泉というと土肥温泉くらいしか知られておらず、奥伊豆の大沢温泉は「伊豆の秘湯」と言われて井伏鱒二や三浦哲郎らにも愛され、彼らは作品の構想を練るためによく泊まったという。井伏鱒二がよく利用した土蔵の部屋があり、宿全体が県の有形文化財に指定されている。源泉掛け流しで総檜の浴槽。洗い場まで檜を敷き詰めてある。



翌日は伊豆の長八美術館で漆喰芸術を鑑賞。



早咲きで有名な河津桜を見るために河津に向かう。木によっては三分咲きのものもあるが、全体に一分咲き。この間の寒さのぶり返しで開花が遅れているという。飯田家の軒先にある河津桜の原木は5分咲くらいか。

梅に鶯、桜にメジロ・・・とは言わないか。寸時もじっとしていないので、やっとこのカットだけがまともに撮れた。春だなぁ。昨日は冬だったけど。

河津を1時頃に出発して帰途につく。案の定、沼津ICへ向かう道路はあちこちで渋滞している。我がカーナビは大胆な迂回路を提案してきた。下田街道を直進して三嶋大社の前を通り、ひとつ東京よりの裾野ICまで一般道を走れという。その通りに走ると、時には民家の軒先をかすめるような狭い路地まで通されたが、まったく渋滞にも遭わず、順調に裾野ICに入ることができた。

厳冬と気の早い春を同時に体験した旅行でした。

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