サイトアイコン 残る桜も 散る桜ー膵臓がん完治の記録

退院しました。

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仁淀川:浅尾の沈下橋。仁淀ブルーが美しい。


本日、10日目で退院となりました。やれやれです。病名は「癒着性イレウス」(要するに”糞詰まり”)、2年前の11月と同じ場所でした。膵臓の手術は大手術だから、癒着が今でも残っていてもおかしくはないといわれました。食事はゆっくりと良く噛んで、運動をする、あまり繊維質の多い食物は避ける。がんにならない食事も大事だが、腸閉塞を起こしてはダメだし、血糖値が上がるのもまずい。優先順位はこちらの方ですね。少々癌リスクが上がっても、致し方ないか。

たくさんのお見舞いコメントをいただき、ありがとうございました。今回はパソコンは敢えて持ち込みませんでした。そのおかげで、ゆっくりと考える時間ができました。今後、どのような目標を持って生きるのかとか、ま、あいかわらず七面倒な話なのですが。

がんに効く生活』も読み返してみました。発売当初とは違って、新たに多くの気づきがありました。またそのうちに書くかもしれません。ひとつだけあげれば、瞑想を少し疎んじすぎたかもしれないと感じます。就寝前に申し訳程度にやっているのですが、朝夕20分程度の時間を瞑想に充てるべきかもしれません。サイモントン療法以外に、ジョン・カバットジンのマインドフルネス瞑想法を調べています。

病院の患者図書室に「難治がん特集」の載った『がんサポート』最新号が置いてあったのでぱらぱらと読んでいたら、「パンキャン・ジャパンの理事・眞島さんが膵臓を全摘した」と書かれていてビックリしました。家族歴があり、膵のう胞があり、主膵管の拡張があると3つ揃っていたので定期検査を続けていたのですが、早期の上皮内がんが見つかったということです。それで膵臓を全部摘出とは、過激ではないだろうか?

アメリカの例で、乳がんの多い家系で母親が乳がんになったというので、まだ思春期の娘の乳房を「予防的に全摘」することもあるらしいです。アメリカは本当に乳がんが多いですから。しかし、これってどうなんだろう。確かに臓器を摘出してしまえば、転移する前であれば予防にはなる。しかし、近藤理論によれば、顕微鏡で見つかるほどのがん細胞なら、転移能力があれば既に転移しているというから、時すでに遅しである。

早期発見、早期治療(この場合は健全な臓器の摘出)以前にやるべきことがあるのではないだろうか。予防だ。運動・食事・精神的安定、これらで多くのがんは予防が可能なのだというエビデンスがあるのだから。日本はがんの予防を軽視している。

医療に正解はないのでしょうが、ちょっと考えさせられる記事でした。

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