サイトアイコン 残る桜も 散る桜ー膵臓がん完治の記録

ビタミンDの必要量:国立環境研究所

8月30日付の毎日新聞に「ビタミンD不足:北日本は長時間の日光浴を」との記事が載りました。国立環境研究所の研究によれば、厚生労働省の基準で成人に最低限必要な1日5.5μgを日光浴で作るためには、12月の晴れた日の正午に顔と両手を露出した状態で、那覇7.5分▽つくば22.4分▽札幌76.4分と、札幌ではつくばの3倍以上の時間がかかることが明らかになった、とのことです。

国立環境研究所の記者発表資料はこちらにあります。要点は、

関東(つくば)では7月なら5~10分で最低必要量を確保できるのですが、12月の15時なら270時間も必要です。日光浴だけでは全体的に不足しがちだと言えます。カナダ癌学会では成人の必要推奨量を1000IUとしています。厚生労働省の基準は低すぎるような気がします。

2006年の研究では、2つの長期健康調査による12万人以上の調査対象者でビタミンDの米国摂取基準(400 IU/日)の摂取により、膵臓癌のリスクを43%減少させたとする[73][74]。しかしながら、男性喫煙者では、25-ヒドロキシビタミンDの血中濃度が最大の群と最小の群(5分割群)を比較して3倍の膵臓癌のリスクがあるとした[75]

2007年6月に発表された無作為に抽出された1200人の女性を対象とした研究では、ビタミンDの摂取(1,100IU/日)は、4年間の臨床試験で、癌の発生率を60%減少させ、最初の1年後では77%減少させたとしている(なお、ビタミンDの投与前に起因していたと思われる癌は除かれている)[76][77]。ビタミンDの摂取の別の研究で発見された長期間にわたる癌全般の増加を考慮に入れていないことを含め[78]、幾つかの点でこの研究は批判されているにもかかわらず[79]、カナダ癌学会(全国規模の有志による組織)は、成人は1日1,000IU(政府の発表した必要量の5倍)を摂取すべきと2007年に勧告している[80][81]

摂取基準をIU単位に直すと、5.5μg(220I.U.)~50μg(2000I.U.)となります。私は大塚製薬の「ネイチャーメイド スーパービタミンD(1000I.U.) 90粒」を毎日摂っているので、必要量は満たしています。ただ、この猛暑のおかげで日光浴も十分だと思った日は服用はしていません。基本は食事から、さらに外に出て歩くなどの運動で紫外線を浴びることです。運動もがんの再発転移防止に効果が証明されていますから、一石二鳥です。ただ、5.5μgは最低の必要量ですから、摂りすぎない範囲でサプリメントで補充するようにしています。

魚やキノコ類には豊富に含まれているのですが、3.11以降は心配です。市場に出回っているキノコからも未だに100Bq/kg以上の放射性セシウムが検出されています。検出限界以下であったとしても、3.11以前に比べれば数百倍の放射性核種を含んでいることはまちがいないです。

例によって、ビタミンDに関する過去の記事は右上の検索窓で「ビタミンD」と入力すれば表示されます。

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