サプリメント
がんには深蒸し茶の粉茶がよい
カテキンには、強力な抗酸化作用と突然変異抑制作用があることが、多くの研究によって明らかにされています。カテキンは緑茶の渋みの成分です。よって、渋みが強い緑茶ほど、がんを抑える効果が高くなるということです。
また、カテキンの含有量が多いのは、深蒸し茶であることも分かっています。
つまり、深蒸し茶を粉茶にして飲めば、カテキンの成分をまるごと摂ることができるのです。
なお、カテキンが細胞に吸収されるには、緑茶との食べあわせも大事とわかってきました。ビタミンAを多く含む食品と一緒にとると、カテキンの細胞内の吸収は格段によくなります。
ですから、私のお薦めは、京セラのお茶ミルで深蒸し茶を挽いて、一日5杯以上飲むことです。
ビタミンDでがんの術後5年生存率が改善
非小細胞肺がん患者155人を、手術後1年間、ビタミンDサプリメント(1,200 IU /日)を与えるグループとプラセボ群に分けて比較した無作為化二重盲検試験です。
再発および死亡はそれぞれ40人(28%)および24人(17%)の患者に発生した。全試験集団において、プラセボ群と比較してビタミンDに関して無再発生存期間(RFS)および全生存期間(OS)のいずれにおいても有意差は見られなかった。
しかしながら、分析を25(OH)Dが低い初期段階の腺癌を有するサブグループに限定することにより、ビタミンDグループはプラセボ群より、5年RFS(86%対50%、P= 0.04)およびOS(91%)が有意に優れていた対48%、P= 0.02)。
ビタミンDの血中濃度が低い患者に限れば、1日に1,200 IUのビタミンDサプリメントの摂取が5年生存率を改善するという内容です。
代替療法に関する私の考え方は、
1. ヒトに関してある程度の科学的根拠(エビデンス)がある
2. 重篤な副作用が無い
3. 長く続けるためには、小遣い程度で購入でき高価でない
です。その意味では、ビタミンDは無視するには勿体ないものです。
ビタミンDの新たなエビデンス
代替療法については、はっきりした結論が出るまでには肯定否定の両論が出るのが通常であり、だからこそ「代替療法」なわけですから、一喜一憂せずに患者としては次のように考えておけば良いでしょう。ビタミンDに関しては、このブログでもたびたび取りあげていますが、肯定的な論文がいくつも出ています。私もかれこれ10年くらい、ビタミンDを毎日1000IU摂っています。代替療法に関しては次のような基準を考えて選択してます。
●人間に対象にした、ある程度の臨床試験によるデータ(エビデンス)があること
●重篤な副作用が無いこと
●理由もなく高価でないこと
この基準に合うサプリメントとして、EPA/DHA、メラトニン、ビタミンDの3種類だけを摂っています。