サイトアイコン 残る桜も 散る桜ー膵臓がん完治の記録

チェロコンサート

Dsc01629

今日は日蓮聖人の命日で、池上本門寺で「お会式(おえしき)」が執り行われます。全国から百数十講、総勢約三千人もの万灯練り行列が町を練り歩き、深夜にいたるまで賑やかな一日となります。「お万灯(おまんど)」が私の町内にもやってきました。


昨日はこの1年の練習の成果を発表する機会になった。

曲目はバッハの『アリオーソ』とチャップリンの『スマイル』

『アリオーソ(バッハのアリオーソ)』は、J.S.バッハ作曲:カンタータ第156番『わが片足すでに墓穴に入りぬ』をチェロ用に編曲したもの。チェンバロ協奏曲 第5番 ヘ短調(BWV.1056)第2楽章のメロディと同じです。1965年のフランス映画「恋するガリア」テーマ曲として使われた。

『わが片足すでに墓穴に入りぬ』とは、がん患者が演奏するにはふさわしい??選曲かも。先生は、決してそのような意図での選曲ではないと思うが。

アリオーソとは、イタリア語で「歌うように」との意味だが、確かに出だしが難しい。2拍半のシを1の指で押さえて、次のドも1の指で押さえるのだが、ここですでに音が途切れがちになる。滑らかに繋ぐには・・・。ビブラートを使って目立たないようにする、が私の解決策(これで良いのかなぁ?)。

スマイル』はチャップリンの映画「モダン・タイムス」のテーマ曲。
映画は、労働者を機械のように扱う資本主義を痛烈に批判した内容でしたね。現在のグラック企業、ブラックバイトは、チャップリンの時代よりも一層労働者を使い捨てにする風潮ではないですか。がんになったことを会社に告げたとたんに解雇や肩たたきが横行する日本の社会。過労死やサービス残業も厭わないエリート労働者がいれば、リスクのある労働者は切り捨てた方が「経済は発展する」というグローバル経済に行き着く先が今日の日本です。それをもっと押し進めようとするのがアベノミクス。「経済」とは『世の中を治め、人民を救うことを意味する「経世済民」』のはずだったが、いったい誰のための「経済」なのでしょうか。

なんだか、二曲とも社会的なテーマの選曲になったような気がする。

「スマイル」は3パートに分かれた曲なので、一人でも欠けると演奏ができない。気になっていた肩の痛みもたいしたことがなくて、メンバーに迷惑を掛けずに終わったことが一番だ。演奏はともかく。

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