サイトアイコン 残る桜も 散る桜ー膵臓がん完治の記録

小樽の宿

今回の北海道旅行、宿は結構贅沢しました。飛行機代は娘持ち。JALのマイルが期限切れになりそうというので、それを使っての旅行です。で、宿は贅沢しようかと選んだのが、朝里川温泉にある、小樽旅亭「蔵群」。オーナーが「居心地の良い宿」をめざしたというだけあって、贅を尽くしているが、それが嫌みではない落ち着いた雰囲気を醸しています。

N/ 藏群は高級和風を目指したのでしょうか?
主/ あ、それはちょっと違います。
高級そうな素材を使い、どうだと言わんばかりの広い部屋ではかえって疲れる。人間には丁度いい空間というモノがあります。そこで過ごす心地いい時間、それを提供したかった。
でもそれはどの教科書にも載っていない。人それぞれ価値観は違うんだから答えがあるはずがない。でも日本には名旅館と言われる宿があり、中には数百年の歴史ある宿もある。そんな宿も含め泊まり歩いて確信したのは「贅沢は飽きる、心地よさは飽きない」ことでした。
その体験からしっかり刻んだのは心地よさの感覚です。こればかりは数字にも言葉にもできない。だからこそ藏群だけのお客様を引きつける価値が創れたと思います。

「世界最大級の旅行サイト「トリップアドバイザー ホテルアワード2015」において、トラベラーズチョイス ベスト小規模ホテル賞を受賞しました!」らしい。

蔵をイメージした外観は黒で統一されシンプルです。

チェックインすると、喫茶室に案内されお抹茶が出てきました。

有名な?彫刻家などの作品がさりげなく置かれています。

まだアジサイが咲いていた。北海道は今がアジサイの時期なんですかね。

部屋は川に面した和洋室。部屋にはテレビを置いてなくて、希望すれば出してくれます。こうでなくては。旅行に来てまでくだらないテレビを見る必要はない。のんびりと何もしない時間を過ごすのが一番の贅沢です。調度品もさりげなく良いものを使っています。テーブルも削り出したままの一枚板。いまどき一枚板のテーブルは貴重です。

部屋のアメニティはBULGARI。大浴場に置いてある香水もイタリア製のアッカカッパでした。BULGARIは3人分小分けにしてあって、持ち帰り自由。しかし「お父さんには値打ちが分からんから要らんでしょ」と、私の分は妻に取られた。

楽天のポイントが3万円ほどあったので、それを使って最高級の部屋を選びました。う~ん、それでも一人28,000円。
しかし、この宿の特徴が「ドリンクフリー」

食事のときのアルコールも部屋の冷蔵庫のビールなども、バーで飲むカクテルも、喫茶室でいただくコーヒーも、すべて宿泊費に含まれています。冷蔵庫の飲み物がなくなると、注文すれば運んでくれます。飲んべえには嬉しい宿です。

私はまず、竹鶴の12年、地元の焼酎で、男爵芋の焼酎「ピリカ伝説」、ミルクホエーの焼酎「ミルク酒」を。ミルク酒というから白いのかと思ったが、まったく普通の焼酎と変わりません。

料理も旨かった。酒も旨かった。数千冊を治めた図書室のような部屋もあった。古き良き時代のレコードをかけてのんびりできるオーディオルームまである。もちろんレコード針をそっと降ろしてターンテーブルを回すというタイプ。しびれます。

ホアグラを牛肉で包んであった。

バーは、夜になるとほぼ満席、娘は2時間もいてカクテルを4杯飲んだ。「もとを取ってきたよ」と貧乏くさい自慢をする。

温泉はもちろん源泉掛け流し。広々とした内湯と露天風呂。美味しい料理目当ての女性客が多いとのことで、男湯は数人にしかあわなかった。湯上がりにアッカカッパのフレグランスをつけてはみたけど・・・。私には値打ちが分かりません。

今回の北海道旅行で使った金は3人で11万円也。また来たい宿だけど、まぁ無理か。

翌日は早めに宿を出て、美瑛へ。まずは「青い池」をめざします。

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