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カテキンの薦め

ライフライン21『がんの先進医療』の「食事と栄養」のページに、「緑茶でがん細胞の発生と成長を抑制する」というページがあり、半田えみ先生(医療法人社団 中成会 半田醫院)の解説が載っています。

カテキンががん患者さんの栄養療法において評価されているのは、がんの発生や成長の抑制メカニズムに効果を発揮できるからです。

カテキンのがん抑制メカニズムは、①発がん(遺伝子の突然変異)の抑制、②がん成長促進の抑制、③がん細胞アポトーシス(自滅死)の促進、④がん転移抑制、⑤がん組織での血管新生抑制などです。

がんが成長していくときに、がん細胞によって新しい血管が形成されます。血管新生が、すべてのがんの成長に重要な必要条件なので、その新しい血管が形成されるところに対抗してくれる最もパワフルな成分の1つが緑茶のカテキンなのです。

緑茶に含まれるカテキン類の一つにエピガロカテキンガーレート(EGCG)があります。

2、3杯の緑茶を飲むだけで、EGCGが血中に豊富になると言われています。それは、毛細血管によって体中の隅々まで広がっていきます。それらは、体中のすべての細胞を取り巻き栄養を与えます。

EGCGは、それぞれの細胞の表面に接着し、その作用は、がん細胞のような異質の細胞は周囲の組織に侵入するための特定のメカニズムがあり、EGCGは、侵入が始まるとシグナルを発してレセプターをブロックするのではないかと言われています。

そして、先ほども書きましたが、血管新生の形成を妨げ、血管新生がすべてのがんの発達の重要な必要条件であるので、この過程の抑制、ミクロの腫瘍の進行を防ぐためにカテキンは役立ってくれるでしょう。血管新生を抑制することは、腫瘍形成を抑制することも意味し、カテキンは、周囲の組織の通常の機能を危険にさらすことなく、潜在的な状態で効果が発揮されます。

緑茶の効果を得ることの鍵は、カテキンを含む割合が最も高い緑茶の種類を選ぶことです。そして、私たちがすぐにでもできる一番いい方法は、毎日緑茶を飲むことです。それによってEGCGを定期的に摂れ、その血中濃度は、常に前がん細胞を攻撃するのに十分に高い血中濃度を維持できます。

また、EGCGは、血管新生を命じるレセプターもブロックすることができると言われています。そのため、EGCG分子によってブロックされたレセプターたちは、がん細胞が組織に炎症細胞の因子を侵入させ、腫瘍細胞を成長させるのに必要な新しい血管をつくることには、もはや応答することはできなくなります。

さて、もう1つ別の研究報告があります。日本国内で乳がんを発症し治療した緑茶を飲む方々に、「1日に何杯の緑茶を飲みますか?」と言う質問をしました。この乳がんの患者さんたちは、他臓器に転移のない方に限りました。

この質問に対しての答を2種類のグループに分けました。グループ分けは、毎日1杯飲むグループと3杯飲む2つのグループです。1日1杯の緑茶を飲む人たちより、毎日3杯飲む人たちのほうが再発57%と低かったと言うことを研究者たちは発見しました。

また、前立腺がんの男性において、1日5杯の緑茶を飲むことはがんが50%進行がんのステージに進むリスクを減らしたという結果です。

緑茶(カテキン)は良いことばかりのようですね。このブログでもカテキンについてはたくさん書いています。もちろん私は毎日10杯程度のお茶を飲んでいます。

それも緑茶の中でも更にカテキンの多いと言われる深蒸し茶を、成分を捨てることのないようにお茶ミルで粉末にして、お茶の葉をまるごととりこんでいます。

カテキンのサプリメントも良いですが、自分でミルで挽いて仲間や家族とおしゃべりをしながら呑む一杯のお茶はストレスの解消にもなりますね。

海外企業に買収されそうなシャープから電動のお茶ミル「お茶 プレッソ」という商品も出ていますが、あまりお勧めしません。できあがったお茶が出てくるわけではないのですよ。粉茶を自分でお湯に入れなければならないし、周囲が粉だらけになる。音がうるさい。茶葉が詰まる。頻繁に掃除しなければならない・・・と、欠点が目立ちます。

ユーザーの意見を聞かないで開発するからこんな商品になるのでしょう。鴻海に身売りするようになるのももっともだと思いました。京セラのお茶ミルで十分です。

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