昨夜のNHK「ニュースウォッチ9」で補完代替医療を取りあげていました。
「補完代替医療」の定義の説明で、厚生労働省が「標準治療と併用して行うべき」といっていたのが印象的でした。
補完代替医療の種類
『がんの補完代替医療ガイドブック』では、補完代替医療について、
分の体に合った補完代替医療と出会い、医師の行う治療を受けながら、より快適な生活を維持して『がん』とうまく付き合っている人もいます。
近年、これら補完代替医療と現代西洋医療(通常医療)を組み合わせることによって、患者の心と身体そして精神を総合的に考えて治療を行う統合医療(インテグレイティブ・メディシン)という概念も生まれています。
と記しています。
これら以外にも重粒子線などの先進医療、健康保険が適用されていない医療も補完代替医療に含まれます。
何もしないで死を待つのは辛い
悪質な医療機関のインターネット広告についても、8月から厚生労働省が新たな規制に乗り出しています。主なターゲットはクリニックで行われている「免疫細胞療法」なんでしょう。しかし、免疫療法を受けた患者は、
と語っていました。それが実際に末期がんになった患者の気持ちでしょう。
私は「科学的根拠のない医療は禁止」には反対です。だいたいが、医療の現場ではきちんとしたエビデンスのある医療行為は3割しかないといわれている。
また、エビデンスがない=効果がないとも言えないのです。
『がんの補完代替医療ガイドブック』の作成に参加した大野智医師が登場し、「一人で考えずに、主治医の先生と一緒に情報を見極め、一緒に考えていく」ことが大事だと語っていた。
それはその通りだが、代替医療に関して、きちんと情報を集めて勉強している医師がどれほどいるのか。うかつに質問すると煙たがられるだけではなかろうか。