サイトアイコン 残る桜も 散る桜ー膵臓がん完治の記録

主治医が定年退職

講談社の現代ビジネスのサイトにこのような記事が載っています。

生還率10%難治がんの代表といわれる胆管がん。国立がん研究センターによれば2018年の胆管がんによる死亡者は年間1万8600人(予測)と肝臓がんに次ぐ。胆管がんは近年、胆のうがんも含めた胆道がんと呼ばれ、5年生存率がワーストスリーの膵臓、胆管、肝臓のひとつで、生還率はわずか10%という難治がんの代表といえる。そんな胆管がんにおかされ、「もはや手術ができる状態ではない。余命は6カ月、長くても1年と思って下さい」と余命宣告された男性は、いかに生還したのか。患者がセカンドオピニオンで訪ねたのは、6000件以上の手術...
胆管がん「余命6ヵ月宣告」から生還した患者とその主治医の全告白(木野 活明) - マネー現代

中に、こんな記述があります。

齋浦医師は今年(2019年)1月に16年間務めたがん研から順天堂大学に移り、現在、同大学大学院医学研究科・肝胆膵外科学教授として順天堂大学病院でメスを握る。がん研時代の16年間には肝胆膵領域がんで、体に負担の少ない低侵襲手術から高度な手技を要求される難治がんまで、6000件以上の手術実績を持つ消化器外科では日本を代表するトップドクターである。

え~、私の主治医が定年退職だ。噂には聞いていたけど、年度変わりになるのではと考えていました。

12年間もお世話になった。この先生だったから術後の再発も転移もなかったのではないかと、感謝していました。

一昨年からは、一年毎の定期検診では造影CTなしの血液検査だけにしてました。齋浦先生は「完治だからもう来なくても良いが、来たければ血液検査だけでもしましょうか」と言ってくれたので、顔を見せるためだけにがん研有明に行ってました。

患者と目と目を合わせて、いつもニコニコしていて、「若き神の手」と言われたほどなのに、偉ぶったところがぜんぜんないし、丁寧に説明をしてくださる先生でした。

今でも思い出すのは初心のとき、CTを撮ってその結果の説明のとき、

「良性の可能性もあるが、良性でも手術した方が良い」という先生に、「手術はできますか?」と訊ねると、

「う~ん、ぎりぎりできるかなぁ」との返事。門脈とがんの間が1mmほどあるからできるだろうという説明でした。

「じゃ、お願いします。手術日を決めてください」と私が言うと、一瞬、間がありましたね。

初診で、しかも説明の直後に手術日を決めようという患者もめずらしかったのでしょう。その後は順調に手続きが進み、1週間後に手術をしました。この間、超音波で膵癌の疑いが指摘されてから、48時間後には手術日を決めたのでした。

「膵臓がんは足が速いから」のんびりとはしていられない。

選択肢がないときに、あれこれ迷うことはない

というのが当時の私の考えでしたね。

次回は6月に予約を入れているのですが、齋浦先生がいないのならもう行く必要もないかなぁ。

順天堂大宅病院でのご活躍を願っています。

モバイルバージョンを終了