サイトアイコン 残る桜も 散る桜ー膵臓がん完治の記録

2000万円、どうやって貯めろと言うんだ!

久しぶりにチェロケースを開けた。

この前チェロを出したのはいつだっただろう。半年前か1年前か。いずれにしろ2年以上前から脊柱管狭窄症にかかったので、ずいぶんと弾いた記憶がない。

まだ手術跡の傷が少し痛いが、恐る恐る弾いてみた。

おっ、いいじゃん。腰の痛みがない。背筋がピンと伸びている。音程もあまり狂わない。元気な頃の感覚そのままのような気がする。

易しい曲を30分ほど弾いて、あまり調子に乗るとぶり返しが怖いので、満足してケースに戻した。

ヘタはヘタなりに腕は落ちていないような気がする。またぞろ自己満足に浸りながら、練習を再開するとしようか。

あったまにくるなあ。

老後を安心して暮らすためには、公的年金だけでは足りないから2000万円を貯めなさいという金融庁の発表です。麻生大臣が後押ししているのは間違いないでしょう。

「100年安心」の年金はどこに行ったんですか。確か小泉内閣のころに打ち出したはずですが、まだ100年も経ってないでしょ。

非正規雇用がどんどん増えて実質賃金は目減りしているのに、さらにお金がないから年金保険料を滞納している人もたくさんいるのに、どうやって2000万円を貯めろというのですか。

「つみたてNISA」や「iDeCo」は税制優遇されてるからお得ですよと言うが、元本の保証のないことには一切触れない。

なけなしのタンス預金も株につぎ込めということですよ。国民が納めた年金保険料をどんどん株式につぎ込んて11兆円も赤字を出した責任はどこにあるんですか。その上さらに株につぎ込む。何を考えてんのか。

がん患者は治療や通院のために仕事を休む。正社員のサラリーマンならまだいいですよ。非正規雇用で日給月給のような状態で暮らしている方が沢山いるんですよ。

この先、がん患者でももらえる傷害年金保険だって、どんどん減らされることは間違いありません。自分が死んだ後、家族の生活は遺族年金でと考えて計画していても、それもあてにならなくなってきます。

週刊誌の「女性自身」までもが記事を載せていますが、その中に経済ジャーナリストの荻原博子氏の発言が載っています。

「『年金では足りないから自分の資産は自分でどうにかしましょう』というのは国が責任放棄している。株は今やおそらく半分以上の人が損しているだろう。なぜ国が『投資しないと安全じゃない』というのか、わからない」

この30年間で国民年金保険料が2倍以上となったことについてふれ、「家計を、じわじわと苦しめてきた大きな要因」と指摘。「しかし、年金財政のひっ迫は変わらず、16年には、年金受給額を抑えるルールを強化しています」と語り、「“100年安心”はもはやどこにもありません」と警鐘を鳴らしていた。

10年にはフランスで、18年にはロシアで年金支給年齢の引き上げへの怒りからデモが発生したが、現在ついに日本でも同様の動きがネットを中心に現れ始めている。

戦闘機を爆買いするとか、イージス・アショアだとか言っていますが、国防は大事ですよ。それは間違いないです。しかしね、頑丈な鎧を着たその当人は、風邪を引いて高熱で倒れる寸前なんですよ。鎧なんぞにかける金があるのなら、まずは病院に駆け込むことが先ではないですか。

ネットでも反対の声一色です。そう、日本の労働者も年金デモくらいしないと駄目でしょう。

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