サイトアイコン 残る桜も 散る桜ー膵臓がん完治の記録

「光免疫療法」の膵臓がんへの期待

楽天グループ三木谷氏は、「個人的な野望としては、膵臓がんをイルミノックス治療で治すのが一つの目標。ただ、膵臓にイルミノックス治療をするには、クリアしていかなければならない課題があります」と膵臓がんについても言及した。

オンコロの最近ニュース記事にはこのように書かれています。

楽天メディカルジャパンは、8月25日、記者説明会を開催し、頭頸部がんの「光免疫療法」(イルミノックス治療)実施施設が9月にも全国40施設に増えると発表、がんの標準治療の一つに位置づけられることを目指していく考えを示した。
頭頸部がんに条件付き承認の「光免疫療法」 他のがん種や全身療法への応用を目指す... - がん情報サイト「オンコロ」

三木谷さんが言う「クリアすべき課題」とは、膵臓がん腫瘍が大きな血管に巻き付いていることが多いのですが、そしてそのために手術ができない患者さんがたくさんいます。この場合、光免疫療法で治療すると腫瘍が急速に溶け出してしまいます。大きな血管を塞いでいた腫瘍がなくなるのですから、穴が開き大出血します。

あまりにも効果が強すぎて、急速に腫瘍が無くなってしまうので、新しい細胞でその後を塞ぐための時間が間に合わないのです。たぶんこのことを言っているのだろうと思います。

膵臓がんへの適用も期待はしておりますが、早急に実現することは困難でしょうね。少なくとも現在の患者さんには間に合いそうもありません。しかし、臨床試験が数年内に始まってくれさえすれば、期待が持てるのでしょうが。

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