サイトアイコン 残る桜も 散る桜ー膵臓がん完治の記録

膵がんの完治する方も増えている

先月開催した『膵臓がん患者と家族の集い』に埼玉から参加してくださった方がいます。

2017年にステージ2で膵頭部癌の告知を受けた方です。

今年の1月に、主治医より丸5年経ったので完治のお言葉を頂いたとのことでした。

いつもご夫婦で参加される方ですが、今回もご主人と一緒に参加され喜んでいました。

告知をされた当初からこの「膵臓がんの集い」に参加することで勇気をもらい、同病の方との出会いを通して知識も広まってきたと、また皆さんにお会いできることが楽しみでしたとおっしゃっていました。

がんと言われてひとりで悶々としているとあまり良い事は考えません。

膵臓がんの患者の集まりに参加することで、自分よりも高いステージなのにこんなに生き生きとしているだとか、悩みがあっても、治療だけの悩みではなく仕事のことお金のこと、そういったたくさんの悩みを抱えながら、皆さんそれぞれ何とかやっているのが実情でしょう。

ともあれ、がんの王様といわれる膵臓がんですが、日に日に治療成績が良くなり、完治する方も増えてきています。完治に至らなくても、がんを持った状態で5年10年と共存している方もたくさんいます。

その差はどこにあるのでしょうか。

一つには運ですね。二つ目には情報や知識を集めて、しっかりと自分で学び、自分の現状を理解して次の対策を考えているということでしょう。

三つ目は、がんであろうがなかろうが、コントロールできるのは今この瞬間この時間だけです。過去のことは取り返しはつかないし未来はまだやってこない。

今この瞬間だけが我々にコントロールできる時間です。それをどのように過ごすのか。がんのことばかり考えてそれに時間を費やすのはもったいないし、生きているとは言えないでしょう。

社会や家族の中での自分の役割を果たし、生き生きと生活ができていれば、たとえ癌が治らなくても良い人生だと言えるのではないでしょうか。

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