サイトアイコン 残る桜も 散る桜ー膵臓がん完治の記録

“オリゴのおかげ”

先日の記事で書いた通り、アヘンチンキが製造販売中止となります。

昔の膵臓癌手術の術式では、大きな血管の周りの神経をはぎ取る処置をしておりました。これによって再発転移が少なくなるだろうと期待しての術式でしたが、この神経郭清をした患者としなかった患者を臨床試験で分けて比較したところ、再発転移の発生率や死亡率に有意差がないことが分かりました。

膵臓癌のこの術式は中止になっております。

私の膵臓がん手術当時は、17年前ですが、昔の術式だったために、たくさんの膵臓癌患者さんが術後の神経性下痢に悩まされておりました。それに有効なのがアヘンチンキだったわけです。

代わりとなる医療用麻薬もあるとは聞かされておりますけれども、ちょうど良い機会ですから、自分自身の腸内環境を整えて、きれいな腸内フローラ(うんち)になるように体質改善を図ろうかと思い立ちました。

そのためには乳酸菌などの善玉菌(プロバイオティクス)を増やす、善玉菌の餌となるオリゴ糖(プレバイオティクス)などを同時に摂るのが良い。

これは先に紹介した佐藤典宏先生の最新の書籍でも紹介をされております。

専門医が教える最強のがん克服大全 エビデンスに基づく新しい対処法64

佐藤 典宏
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朝食に、ヨーグルト130gにオリゴ糖10gを加えて2週間食べてみました。

びっくりするほどお腹の調子が良くなりましたね。いつも水様の便で、時には紙おむつからはみ出すほどでしたが、固形成分が多くなり、夜中に便意を催して目が覚めるということも少なくなりました。

これほど早期に劇的に効果が出るとは思いませんでした。

癌にも効果があるようです。ヨーグルトおよび食物繊維の摂取量と肺がんの発症リスクとの関係について、世界各地で実施された研究(140万人以上が対象)をまとめて解析した大規模研究があります。それによるとヨーグルトをたくさん摂取するグループは肺がんの発症リスクが19%低くなっていました。

オプジーボなどの免疫チェックポイント阻害薬の有効性も、それを左右する因子として腸内環境が関係していることがわかっています。つまり抗がん剤治療を進める上でも腸内環境が大切だということです。

腸は第2の脳とも言われるように、脳と腸は密接に関係しており、「脳腸相関」という言葉があるくらいです。さらに加えて、免疫システムとも関係しているので、腸内環境が整えば免疫力も活性化すると言えます。

ヨーグルトにオリゴ糖、お勧めです。

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