サイトアイコン 残る桜も 散る桜ー膵臓がん完治の記録

浜離宮庭園の紅葉

DP1M-100-0434

浜離宮庭園の紅葉を撮りに行ってきた。気ままに撮りながら、いつのまにか結構な距離を歩いている。歩くことががんにも効く。かといっていつも同じコースでは飽きてくる。カメラを担いでの散歩はいい。森村誠一は『森村誠一の写真俳句のすすめ』で、下手な写真と俳句でも、コラボすることでお互いが生きてくると書いている。私には俳句の素養はないが、挑戦してみるのも悪くはないかなと思う。

錦秋に めぐり逢えたり この命

5年前の膵臓がんの手術後半年して、京都・嵐山周辺を6時間も歩き通しで撮影したことがあった。また巡り会えた秋と命に感謝。

行く秋に とどかぬ余命 天高く

一方で、ステージⅣbで「秋まで生きていると思っちゃいけないよ」と余命宣告を受けた同病の人がいた。いま、どうしているのだろうか。

DP1 Merrillの解像度は、本当にみごとだ。都会の紅葉風景のディテールを余すことなく描写してくれた。森村誠一は高層ビルを「墓石」に見立てていた。功成り名を遂げた一握りの成功者の下に、圧倒的多数の落伍者がいると見る。紅葉はさしずめ墓に添えた献花かもしれない。

池の畔やあちらこちらの銀杏や楓の木の下には、黄色い花を咲かせたツワブキの一群があった。

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