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サプリメントは本当に効果はないのか?

20日に、BLOGOSにサステナブル(持続可能性)ビジネス専門家、田中めぐみ氏の『「サプリメントは効果なし」米医学誌がばっさり』との記事が載りました。(著者サイトはこちら

ビタミンやミネラルなどのサプリメントは健康効果がなく、十分な栄養を取っている人にはむしろ害になる可能性があるという研究結果を、アメリカの医師らが医学誌アナルズ・オブ・インターナル・メディシンで発表しました。論文のタイトル「もう十分:ビタミンやミネラルのサプリメントに金を浪費するのはやめよう」が衝撃的だったこともあり、米メディアが一斉に報道し、話題になりました。

この記事を見て、マルチビタミンを飲んでいるが止めようか、と考えた方もいるかもしれません。私も記事の内容が気になっていたところ、安西英雄氏が「米国統合医療ノート」にこの記事への反論を載せてくれました。(安西さん、久し振りの更新ですね)

「サプリメントは効果なし」記事の不勉強

元の論説記事と3つの論文にもあたって、安西氏が適格な反論を加えています。

3つの論文を公平に読むと、どれも「マルチビタミンは効果がない」という根拠としては薄弱であることがわかります。第1の論文は、研究計画そのものに疑問があり、効果が見出しにくくなっています。第2の論文は、対象と使ったビタミン剤に疑問があり、効果が見出しにくくなっています。第3の論文は、逆に一部では効果がある、と認めているのです。これらをもとに「サプリメントをバッサリ」切るとすれば、それは軽率すぎる判断ではないでしょうか。
<略>
なんとこれ以上の研究を止めろとまで言っています。しかし3つの研究論文は、どれも自身の研究には弱点があることを認め、さらなる研究が必要だと述べているのです。

このようにこの論説は、3つの論文を引用した形をとりながらも、実はそれらの内容を正しく伝えたものではありません。3つの論文から自分に都合の良い部分だけを切り取り、日頃の自説を強引に主張しただけの、科学者としてはあるまじき、客観性と慎みを欠いた感情的・政治的な文章だと言って良いでしょう。

確かにマルチビタミンやサプリメントにはしっかりしたエビデンスは存在しません。しかし、エビデンスがないことと効果がないことは違います。

私の摂っているサプリメントは、マルチビタミン、それとは別にビタミンD、EPA+DHA、メラトニンです。重篤な副作用もなく、費用も一ヶ月あたりで締めて1400円です。以前は米国から個人輸入していたのですが、Amazonで購入できるようになってずいぶん安くなりました。

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