サイトアイコン 残る桜も 散る桜ー膵臓がん完治の記録

メラトニンはサプリメントの第一選択肢

メラトニンの抗がん作用

すでに膵臓がんになった人が、何かのサプリメントを試してみようかと考えるのであれば、メラトニンが第一選択肢でしょう。

私自身、術後の早い時期から継続してメラトニンを服用してきました。

アスピリンを常用していると膵臓がんのリスクが半分になるというニュースが話題になっています。常用量を摂っている人よりも低用量を摂っている人の方が、よりリスクが低くなったということですから、これもおもしろいことです。アスピリンの炎症を抑える作用がリスクを減らしているのではとされているようです。ただ、すでに膵臓がんになった人に効果があるかどうかは触れられていません。

『9割の病気は自分で治せる』の岡本裕医師のサイトで、最近メラトニンとクルクミンについて、効果が簡潔にまとめられている記事が追加されています。

  • 2. メラトニンで期待できる効果
  • 睡眠障害を改善する(眠りの質を根本的に改善することにより、寝つき、中途覚醒、・早期覚醒、睡眠の質を改善する)
  • 時差ボケを改善する
  • 抗がん効果
  • 転移を抑える効果
  • 抗酸化効果
  • 抗うつ効果
  • 免疫力を高める
  • 老化防止
  • 寿命の延長(ただしマウスのデータ)

3. どれくらい摂ればいいか
不眠、睡眠の質の改善、抗うつ効果を期待する場合・・・3から9mg/日くらい (多くの方は3mgくらいで効果があります)

抗がん効果、抗酸化効果、免疫力を高める効果、老化防止を期待する場合・・・20mg/日

20mgは結構な量ですね。

私の服用量は5~10mg/日です。理想的な20mgを服用すると昼間から眠くてしかたがないので減量してきました。それでも(たぶん)効果があったのではないかと推測しています。

メラトニンのエビデンス

厚生労働省が所管する独立行政法人 国立健康・栄養研究所の『「健康食品」の安全性・有効性情報』のサイトにあるメラトニンの項目には次のように記されています。

固形がんに対して有効性が示唆されている。通常の化学療法あるいはIL-2と併用してメラトニンを摂取すると、乳がん、肺がん、腎臓がん、肝臓がん、すい臓がん、胃がん、大腸がんの縮小を促進するという報告がある (PMID:1322155) (PMID:8208518) (PMID:8286206) (PMID:10674014)
・2011年11月までを対象に5つのデータベースで検索できた無作為化比較試験8報について検討したメタ分析において、固形がんに対する化学療法および放射線療法とメラトニン20mg/日摂取の併用は、腫瘍寛解や1年生存率の増加、放射線化学療法による副作用 (血小板減少、神経毒性、疲労)の減少と関連が認められたという報告がある (PMID:22271210)

最後のPubMedの論文は、メラトニン20mgを摂ったグループでは、対照群に対して、完全または部分寛解が16.5%対32.6%、1年生存率が28.4%対52.2%です。これは8つの無作為化比較試験のメタ解析であり、エビデンスレベルとしては最高の試験結果です。私がメラトニンの服用をはじめたときには、これらの試験結果はまだなかったのです。しかしいろいろと調べて「期待できる」との感触を得たので服用をはじめました。ヒトに対する効果が科学的に証明されていないサプリメントは摂るべきではないというのは、正論なのでしょうが、このような例もあるのです。がん患者には時間がないのですから、「期待が持てそう」なら、はずれは覚悟でやってみれば良いのです。

メラトニンはまた、糖尿病のリスクとも関係しています。メラトニンの分泌量が少ないと糖尿病のリスクが高くなるという報告があります。

メラトニンは脳内の松果体という器官で作られる物質ですから、製薬企業がその有効性を証明しても特許がとれません。したがって大規模臨床試験がなかなかできない状況が続いてきました。ここにきて少しずつデータが出てきたようです。

まれに悪夢で悩まされる人もいるようですが、それ以外の重篤な副作用は報告されていません。敢えて言えば「熟睡できる」のが一番の副作用でしょうか。

私のサプリメント選びの3条件、①ある程度のエビデンスがある。②重篤な副作用がない ③ 継続して摂るためには高価でない。にぴったりです。

EPAもまた、積極的にとっても良さそうなサプリメントでしょう。アピタルのがん夜間学校『もっと知ってほしい がんと代替医療(サプリメント)のこと』でも、代替医療に否定的な住吉義光先生の講演の直後の休憩時間に、EPAの広告?が流されていましたからね。(録画からはカットされているが)アピタルも認めたサプリメントということなのでしょう。

あくまでも私個人の考えですから、サプリメントの服用は自己判断・自己責任で行ってくださいね。

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