サイトアイコン 残る桜も 散る桜ー膵臓がん完治の記録

膵臓がんの画期的な検査法

2年前にNHKスーパープレゼンテーションで、15歳の高校生が膵臓がんの画期的な検査法を発明したと話題になったことがあります。「Jack Andraka」

最近またTwitterで話題になっているようです。

ジャック・アンドレイカの発明は、その後どうなったのか? ほとんど情報がありません。そもそも本当に「画期的な」検査方法だったのかも、論文として詳細に公開されているわけではないので不明です。

確かに、彼のパワポの資料を見るとすばらしい結果ですが、あくまでも試験管・マウスレベルの実験ですね。確かに、がん細胞があるのとないのでは、メソセリンの濃度が一桁違います。

結局、パンキャンのこちらのコメントが一番的を射ているようです。

ジャック・アンドレイカ:前途有望な十代の科学者とその研究について

ジャック君はマウスを使った試験で、すい臓がんのマウスは血中のメソテリンが他の健康なマウスより高いことを示しました。そして数人の進行性すい臓がんとそうでない患者のサンプルを試し、再びメソテリンレベルがその病気に罹患していると診断された人の方が高いことを発見しました。ジャック君の試験が正確にすい臓がんを早期発見できるか知るために、より多くのサンプルテストと実験が必要だとしても、これら事前に得られた結果は、たいへん励まされるものです。

しかしながら、早期のすい臓がん患者と癌になる前の人たちの血流でどれだけの量のメソテリンが循環しているかいまだにわかっていません。

大規模サンプルでバイオメーカーの有効性を確認する後向き手法は不可欠なものです。「後向き」とは、科学者達が既にすい臓がんと診断と診断されている人々からサンプルを調査すると言うことです。

ジャック君のアイデアがすい臓がんに有用かどうかわかるまでには、ここまでに述べたさらなる後ろ向きテストに続いて、より大規模なサンプルを使った前向きテストが必要になるでしょう。

このタイプの研究は公式な臨床試験で行われます。臨床試験の資格がある人々は、すい臓がんハイリスクの人たちです。それらの人たちは病気が進行しているかどうかモニターされることになります。これには、すい臓がんの進行に合わせた集団をつくるために、相当多数の人々と一緒に行われることになります。したがって、数年間にわたって対象の人々はモニターを受けることになります。

上手くいったとしても実用化されるのは10年先ですね。

15歳の高校生が「僕は同性愛者です」とカミングアウトするなんて、日本ではまだ考えられませんね。

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