サイトアイコン 残る桜も 散る桜ー膵臓がん完治の記録

“おなら”と がん

膵体尾部の切除をした後、便とおならがものすごく臭った。私がトイレに入った後は、家族の誰もがいやがった。潰瘍性大腸炎でもおならが臭くなるそうだ。つまり、術後の炎症、潰瘍性大腸炎ともに腸に炎症があるとおならが臭い。

がんはこの炎症作用を利用して増殖する。炎症は、治癒のために新しい組織の形成をしていると見せかけて、がんの成長を促す役割をしていることもある。(”炎症”がもつふたつの顔:シュレベール『がんに効く生活』)

がんに効く生活 克服した医師の自分でできる「統合医療」

ダヴィド・S. シュレベール
Amazonの情報を掲載しています

がん細胞はたくさんの酸素と栄養を必要とするために、自分で新しい血管を生成しようとする(血管新生)。炎症反応を利用するために、たくさんのサイトカインを放出して、身体ががん細胞に都合のよい環境を作るように仕向ける。逆に炎症を抑え血管新生を邪魔すれば、がん細胞は増殖できない。アバスチンなどの抗がん剤は血管新生抑制を狙った薬剤ですが、あまり効果がない。その理由としてアバスチンがかえってがんの転移を促進するのではないかという研究もある。

がんペプチドワクチンのOTS102(エルパモチド)も、アバスチンと同様に血管新生抑制効果を狙ったものであったが、臨床試験で有意差なしとなり中止、大塚製薬との契約も解除されたことは記憶に新しい。

期待は大きかったが、アバスチンもがんペプチドワクチンも「奇跡的な薬剤」「魔法の弾丸」にはならなかった。それも当然である。がんは原因も症状も多元的な病であり、たったひとつの療法で治すことは不可能な病だからである。

しかし、がんを育てない体内環境を作ることは、薬剤に頼らずとも可能である。炎症を抑え、血管新生を抑制する自然の防御力が存在する。この方法は副作用がなく強力な効果を有し、標準治療と併用できるのである。

  1. 特別な栄養摂取法(市販のキノコ、緑茶、スパイスとハーブ)
  2. 新生血管の成長を促す直接的な原因である”炎症”を押さえるすべてのもの

ここでは詳細には述べないが、『がんに効く生活』Ⅳ章では、こうした食事について書かれている。
(私にとっては、お茶ミルで挽いた深蒸し茶のカテキンが第一かな)

おならが臭い⇒炎症がある?⇒がんが喜ぶ⇒炎症を抑える食事

 

モバイルバージョンを終了