2023年3月20日 / 最終更新日時 : 2023年3月20日 キノシタ お薦めの本 大往生なんか、せんでもええやん! 治らないがん患者に、いずれ訪れる末期になったらどうするかという選択。 「もう治療法がありません」と言われ、胃瘻(いろう)をつけて放り出されることになる。 随分前だが、「クローズアップ現代」では『人生の最期 どう迎える? […]
2022年12月30日 / 最終更新日時 : 2022年12月30日 キノシタ お薦めの本 今日の一冊(168)『オカシナ記念病院』久坂部羊 現役の医者で作家の久坂部羊を取り上げるのは3回目です。 『悪医』は、「残念ですが、もうこれ以上、治療の余地はありません」「先生は、私に死ねというんですか」医師と患者の衝撃的な決別のシーンから始まる。 患者は「頑張れば治る […]
2022年11月5日 / 最終更新日時 : 2022年11月5日 キノシタ お薦めの本 今日の一冊(167)『無人島のふたり:120日以上生きなくちゃ日記』山本文緒 前の記事から1週間空いてしまいました。なんだか少し体調が優れません。 内科の先生に、少しふらふらするんですがと言ったら、血圧を測って「180mmHg を超えています」と。 「申し訳ないが薬を出しますよ」と言われた。 申し […]
2022年7月8日 / 最終更新日時 : 2022年7月8日 キノシタ お薦めの本 今日の一冊(166)「ステージ4の緩和ケア医が実践する がんを悪化させない試み」山崎 章郎 ステージ4だけど、標準治療の抗がん剤はしたくない、あるいはできないとき、がん患者にはどのような対応法があるのだろうか。 在宅緩和ケアのパイオニアとして、2000人以上の看取りを行ってきた「ケアタウン小平クリニック」院長 […]
2022年6月7日 / 最終更新日時 : 2022年6月7日 キノシタ お薦めの本 今日の一冊(164)『ラブカは静かに弓を持つ』安壇 美緒 スパイ小説です。とはいっても、国際政治の舞台や戦争に関わる007のようなスパイではありません。 武器はチェロ。潜入先は音楽教室。 少年時代にチェロ教室の帰りに誘拐されかかった主人公の橘、そのトラウマから睡眠障害を発症して […]
2022年5月28日 / 最終更新日時 : 2022年5月28日 キノシタ お薦めの本 ステージ4でも、がんに負けない生き方 次回にご講演を依頼している保坂隆先生の著書から紹介します。 膵臓がんでステージ4、さて私はどうなるのだろうか、でも膵臓がんでもなぜか長生きしている患者さんがこの頃増えてきました。 そういう患者さんたちにはどのような共通点 […]
2022年5月13日 / 最終更新日時 : 2022年5月13日 キノシタ お薦めの本 今日の一冊(163)『もしもあなたの大切な人が末期がんになったら』 もう紫陽花の季節なのですね。蕎麦屋の暖簾の前にこの一輪だけが色づいていました。 雨です・・・ 大学病院においてターミナルケアに従事していた臨床心理士である福山嘉綱さんが、ステージ4の胆管がんを宣告され闘病されていました。 […]
2022年4月14日 / 最終更新日時 : 2022年5月12日 キノシタ お薦めの本 今日の一冊(162)『悪いがん治療~誤った政策とエビデンスがどのようにがん患者を痛めつけるか』 製薬企業と利益相反関係にある医師や規制機関が、臨床試験の結果を甘くして効果の少ない医薬品を承認する問題は、マーシャ・エンジェル『ビッグ・ファーマ―製薬会社の真実』やベン・ゴールドエイカー『悪の製薬』などの著書でも指摘され […]
2022年3月5日 / 最終更新日時 : 2022年3月5日 キノシタ お薦めの本 今日の一冊(161) 『「健康」から生活をまもるー最新医学と12の迷信』 ポリープを取った後の禁酒が解禁になったので、昨夜は羽目を外して酒を飲みました。でも・・・ タバコと酒は健康に悪い? お酒は、健康のためならおそらく飲まない方がいい。 「適度の飲酒」は心筋梗塞を防ぐといった議論もあるにはあ […]
2022年2月16日 / 最終更新日時 : 2022年2月16日 キノシタ お薦めの本 今日の一冊(160) 岡田晴恵『秘闘―私の「コロナ戦争」全記録―』 一気に読み終わった。 帯に林真理子氏が「あのときこんな会話がなされていたのだ、こんな駆け引きが。こんな過ちが。初めて知る真実に戦慄する!」と書いている。同じ感激を私も持った。 第2波の時、こんなこともあった。ある保育園で […]
2022年1月13日 / 最終更新日時 : 2022年1月13日 キノシタ お薦めの本 今日の一冊(159) 「がんは裏切る細胞である」 ■「がんは進化のプロセスそのものである」。無軌道に見えていたがん細胞のふるまいも、進化という観点から見れば理に適っている。がんの根絶をしゃにむに目指すのではない、がん細胞を「手なずける」という新しいパラダイムについて、進 […]
2021年12月16日 / 最終更新日時 : 2022年5月12日 キノシタ お薦めの本 今日の一冊(158) 「いのちのスクワット」 スロースクワットで筋トレ 私も以前からスクワットはやっています。きっかけは脊柱管狭窄症になり、大腿四頭筋やハムストリングスの筋肉を鍛える必要があると思ったからです。腰痛対策として始めたわけですが、それを続けています。 し […]
2021年11月15日 / 最終更新日時 : 2021年11月16日 キノシタ お薦めの本 道元の「生死」観とマインドフルネス マインドフルネスの原理 マインドフルネスは、禅を中心に、広大な仏教体系の中でその基本的原理を忘れることなく医療に応用されたものと言えます。 マインドフルネスの考案者であるジョン・カバットジンが2012年に来日した折、次の […]
2021年9月8日 / 最終更新日時 : 2022年5月12日 キノシタ お薦めの本 今日の一冊(157) 『ドキュメント がん治療選択』金田信一郎 「日経ビジネス」記者・ニューヨーク特派員、日本経済新聞編集委員を経て2019年に独立したジャーナリストの金田信一郎氏が、食道がんステージ3を告知されてから、手術を土壇場で拒否し、放射線治療と抗がん剤治療に行き着くまでの迷 […]
2021年8月25日 / 最終更新日時 : 2021年11月17日 キノシタ お薦めの本 人生は借用証 返済期限が来たら返せば良いだけ この身体は借り物。借用書には「必ず返すべし」とは書かれているが、「いつ返せ」とは書かれていない。返す期限は誰にも分からない。身体もがんも「複雑系」だから、原理的に「未来は予測できない」。それを予測しようとするから要らぬ悩みが生じる。返す期限が来たら返せば良い、ただそれだけのことなんだよ。
2021年8月18日 / 最終更新日時 : 2021年8月18日 キノシタ お薦めの本 今日の一冊(156) 夏川草介「臨床の砦」 医師を主人公とするベストセラー「神様のカルテ」シリーズの夏川草介氏は現役の消化器内科医です。 長野県の感染症指定医療機関に勤め、コロナ患者の治療にあたってきた作者が、「医療崩壊」ともいえる体験をもとに緊急出版したのが本書 […]