サイトアイコン 残る桜も 散る桜ー膵臓がん完治の記録

がん治療は高血糖値を招きやすい

抗がん剤治療によって血糖値が急上昇することがあるとは聞いていたが、日経メディカルの『癌は糖尿病の“新たな合併症”』は、詳しく解説している。

要点を記すと、

同氏が最近、経験した症例は印象的だ。ある糖尿病患者が定期的にHbA1cの計測を行っていた。適切な血糖管理が奏効し治療開始時に8%を超えていたHbA1cもここ数年は5%台で推移していた。ところが最近になって突然、8%に上昇した。主治医は生活習慣の乱れを疑ったが患者は頑強に否定。そこで主治医が精密検査を実施したところ、早期の膵癌を発見した。膵癌は発見時に進行し、手術の適応にならないことが多く、これが膵臓癌の予後をほかの癌に比べきわだって悪くしている原因だ。この患者は発見が早く、幸いにも手術を受けることができた。

抗がん剤は高血糖を招きやすいし、さらに膵癌では血糖値との結びつきが強い。FOLFIRINOXを投与中の患者は血糖値の管理にも十分注意を払うべきですね。

高血糖が膵癌の要因であるということは、血糖値が高ければ再発・転移のリスクも高くなるかもしれない。

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