サイトアイコン 残る桜も 散る桜ー膵臓がん完治の記録

がんの10年生存率 膵がんは4.9%

今日のニュースでも取り上げられていますが、初めてがんの10年相対生存率が発表されています。全がん協生存率

これによると、膵がんの「10年相対生存率」は、全症例で4.9%と、すべてのがんの中で一番低いです。ステージⅠで29.6%、Ⅱで11.2%、Ⅲで3.1%、Ⅳでは0.9%です。手術ができた患者では11.1%となっています。

ステージⅣでも100人に1人は10年生存しているのを「意外と多いね」と考えるか、少ないと取るか・・・。

全症例の5年生存率が9.1%ですから、その後の5年間でほぼ半数が亡くなり、4.9%にまで低下する。膵がんは、乳がんや肝臓がんと同様に、5年経ってもまだ怖い病です。

ステージⅠやⅡという早期に発見しても10年生存率は30%、11%です。膵がんには「早期がんという概念はない」と言われる所以です。

手術ができても11.1%、でもこれはアメリカの治療成績よりは一桁良いですね。つまり、日本の医師の手術の技量が優れているのです。

ただ、この統計の期間である1999~2002年は13年も前のデータです。10年生存率を見ることができるのは10年以上前にがんと診断された患者なわけですから。

その後術後補助化学療法としてゲムシタビン、TS-1さらにより効果があると言われるFOLFIRINOXなどが使われていますから、このデータよりは少しは良くなっているはずですね。

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