サイトアイコン 残る桜も 散る桜ー膵臓がん完治の記録

日常診療に即した膵癌ガイドラインに

日本膵臓学会のホームページに『膵癌診療ガイドライン2016(案)のパブリックコメント募集』が載っています。まぁ、患者の立場から専門的なコメントなど出せるはずもないのですが、「癌Experts」に杏林大学腫瘍内科教授 古瀬純司氏の解説があります。
膵癌ガイドライン改訂経過、GEM+S-1の位置づけは合意に至らず』こちらも少々難しいですが、今後の膵臓がん患者の治療の参考になるかもしれません。

しかしですよ。

局所進行切除不能膵癌の1次化学療法としては、GEM単剤とS-1単剤、FOLFIRINOX、GEM+nab-パクリタキセル、さらにGEM+S-1についても記載が加わります。これにより日常診療にかなり近い感じになってくると考えています。

と言うのですから、ガイドラインが日常の医療現場の実情を後追いしているって、ガイドラインの役割を果たしているのですかね??。「エビデンス重視から日常診療に即したガイドラインに」と言うのですから、エビデンス至上主義の医者の頭を少しは冷やすことができるのかも知れません。

などとなっています。ガイドラインは規則ではないのですから、患者の物語と医者の経験や考えに基づいて、参考にして治療法を決定すれば良いのです。

逆に、ガイドライン通りの診療しかできない、しない医者は、ヤブです。


ついでですが、日本膵臓学会から『患者さんのための膵がん診療ガイドラインの解説』がPDFで無料公開されました。

昨年発行された紙の書籍は、Amazonで1944円ですから、無料で読めるのはありがたい。2013年版のガイドラインの解説で、この秋には「古くなる」ものですが・・・。

膵がんの患者さんやそのご家族が、いま知りたい病気・治療の知識について、正しい情報を得るための一冊。最新の(2013年版)医師用ガイドラインをもとに25のQ&Aを設け、わかりやすく解説した。難治がんといわれることの多い膵がんだが、近年は研究が進み、新たな化学療法が登場するなど、さまざまな治療のアプローチが可能となっている。本書でご自分の病気や治療法をよく理解し、主治医と共に病気に立ち向かうための武器としていただきたい。

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