サイトアイコン 残る桜も 散る桜ー膵臓がん完治の記録

Eテレ:サイエンスZERO「生命維持の要 エクソソーム」

今夜23時放送のEテレ、サイエンスZERO「生命維持の要 エクソソーム」、リキッド・バイオプシーで遺伝子異常を検出して、キイトルーダが使えるようになるのですが、リキッド・バイオプシーはそれだけではなく、さまざまな応用が期待されています。

医療に大変革を起こすであろう「エクソソーム」とは、各臓器の細胞がお互いにやりとりするためのメッセージカプセル。そうした最先端の話題をわかりやすく解説しています。

金魚さんが詳しく紹介してくれていますが、この番組は今年の3月に放送されたものの再々放送です。

今朝から吹雪4年以上放置したPCを出してみたら無茶苦茶遅いブログ書くのも一苦労しかし今日書いておきたいーエクソームの話2017年のNHKスペシャルプロローグ「…
『明日放映_「生命維持の要 エクソソーム」』 - Walk Strong ~自分のために大切な人のために歩き続けよう~

なので、私は録画をしてありました。そこから、がん患者に有益な部分を画像付きで紹介します。遺伝子医療が本格化する今だからこそ、見ておきたい番組ですね。

エクソソームとは、ほとんどの細胞で分泌される直径 50nm ~ 150nm 程度の膜小胞です。 脂質二重幕で構成されていて、その中にはmRNA(マイクロRNA)が入っています。

近年、エクソソームは、離れた細胞や組織に情報を伝達するための役割を担っている可能性が指摘されています。

mRNAはアデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、ウラシル(U)の4種、22個の塩基で構成され、その組み合わせで伝える情報が変化します。

がん治療への期待

がん細胞自身もエクソソームを分泌していて、二つの役割を果たしていると考えられています。一つはエクソソームを使って、血管新生を促し、がん細胞に酸素や栄養を供給しやすくすること。

もう一つは、免疫細胞にエクソソームを送って、がん細胞を攻撃しないように指令を伝えること。

このがん細胞がエクソソームを使う特徴を逆に利用して、がん細胞の転移を押さえ込むことができるかもしれない。

がん細胞に特殊な抗体を張り付けると、

がん細胞が免疫細胞を騙すために放出したエクソソームが、逆にがんの目印となり免疫細胞によって攻撃されやすくなる。

この方法をマウスを使って行った実験では、抗体の目印のあるがんを持ったマウスの転移がん細胞の数は、持たなかったマウスと比較して90%も減少した。

がんの早期発見

一滴の血液のエクソソームを分析することによって、膵臓がんなど13種類のがんを早期に発見できる。これがいま、リキッド・バイオプシーと言われているものです。

全世界でその研究開発が進んでおり、さまざまな方式がありますが、国立がん研究センターのmRNAを使ったものは2020年を目標に開発がされています。

 

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