サイトアイコン 残る桜も 散る桜ー膵臓がん完治の記録

低用量ゲムシタビンの非劣性を第Ⅲ相試験で証明

Medical Tribuneに載っていたニュースです。医師専用サイトなので全文は見られないのですが、進行扁平上皮非小細胞肺がんに対し、標準用量の4分の1という低用量ゲムシタビン(ジェムザール)の長時間投与とプラチナ製剤の併用は、標準量のゲムシタビン+プラチナ製剤の併用と比べて、全生存期間(OS)と無憎悪生存期間(PFS)は同様で、有害事象も増加しなかったと、第3相ランダム化比較試験で示されたという内容です。第一級のエビデンスですね。

一般に抗がん剤のガイドラインでは、6割までの減薬しか認められておらず、標準量の6割以下では効果がないという、乳がんを対象とした試験もあり、低用量抗がん剤治療に対する反論として取りあげられることが多いのです。

しかし、非小細胞肺がんという予後の悪いがんで、ゲムシタビンの効果は4分の1でも認められたというこの試験の結果で、今後論議を呼びそうですね。

プラチナ製剤は効くけど、ゲムシタビンは効果がないとの解釈もある得るかも。

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